ドゥマゲテロックダウン生活日記:8日目(4月10日)

ロックダウン8日目。

ネグロスオリエンタルは今日もロックダウンの延長宣言はなし。
逆に、もう一週間以上陽性患者が出ていないことを強調するニュースが多かった。
今日は中央ビサヤ全体でも陽性のテスト結果は出なかったそうだ。

ドゥマゲテ ロックダウン

 

なんとなくだが、ロックダウンはできれば延長したくないような空気を行政側に感じる気がしないでもない。
実際、ネグロスオリエンタルはいまだ症例は4人にとどまっている。

しかし先日も書いた通り、新型コロナウイルスとの戦いはまだ世界中どの地域も終わりが見えているとは言い難い。
感染者数が減り始めた地域でも、制約を緩めた後で揺り戻しが来た例もある。

そもそもフィリピンの場合、検査キットも足りていないがそれ以前に、経済的な事情で医療にかかること自体を避ける層もかなり多いと推測される。
数値がどこまで実態を示しているかは、正直わからないなぁというのが私の感想だ。
大体このウイルスは潜伏期間が長すぎるという難点もある。

資金もインフラも貧しいフィリピンで、果たしてどんな戦略が有効なのか。
フィリピンはそもそも離島の集合体で、移動自体は制限しやすい。
ネグロスオリエンタルとしては、まぁ州境はもうしばらく閉じたままにするにしても、州内は1日も早くウイルス撲滅ということにしてロックダウンを解除したいのかもしれない。

私自身も予定通りロックダウンが解除された方が嬉しいが、どうせ始めたんなら念のため1ヶ月やっちゃった方がいいのではと思う気持ちも少しある。
さっきもちょっと書いたが、新型コロナウイルスは約2週間のタイムラグが見込まれるためだ。

でもこうしている今も地元のさまざまな収入が追い詰めてられていると思うと、やはり1日も早く解除されてほしいのが本音だ。
ドゥマゲテの街が死んでいくのは見たくない。
フィリピン政府も続々と支援を打ち出してはいるがそれでも足りないだろうし、そもそもフィリピンでは支援が適切に行き渡ること自体が難しい。

 

一方で、先日から書いている通り、そもそもロックダウンが機能できていない気もするんだけども…
今日ずっこけたニュースはこちら。

ホーリーウィークの金曜日はドゥマゲテでも毎年復活祭の行進が行われるが、なんとロックダウンの今年も強行されたようだ。

そしてうちの隣の敷地では、毎日のように大人数でパーティー的な何かが開催されている。

他の地域はどうかわからないが、少なくともドゥマゲテは「建前上の規制は厳しいが実態は緩い」状態が続いている気がする。
続く一週間で変わってくるだろうか。