「TOEIC800点なんてちょっと勉強すれば余裕で超えるよ」
とか言う人いますよね。
いや、まぁ、その人にとってはそれが真実なのかもしれません。
でも私は「そういうこと言ってこないでほしいなぁ」と思ってしまいます。
何故なら私は、865点に辿り着くまでに結構な時間とお金を費やしたからです。
あっさりどころか、どれだけ泥臭かったかは自分が一番よく知っているからです。。
そこで今回は、私がTOEIC865点を取るまでに取り組んだこと・期間・発生したお金などを全て書き出したいと思います。
また、具体的に英語の上達に効果的だった方法やツールもあわせて紹介します。
最初に言ってしまいますが、独学でTOEIC800点以上を狙いたいという人には、残念ながら私の事例はほとんど参考にならないと思います。
もし参考になる部分があるとしたら、目次の「独学のおすすめ学習法」の部分のみなので、よければいきなりそこまで飛んじゃってください。
逆に、独学だけだと難しいから環境を変化させて自分を追い込みたい人には、きっと何かしら参考になることがあると思います!
それでは本編へどうぞ!
(前提)私の英語学習歴
まず、私の人生における英語学習歴はざっくりこんな感じです。
小学校6年間 | 公文式で英語のプリント学習 |
中学・高校6年間 | 英語の授業 |
大学1年間 | 英語の必修授業 |
社会人11年間 | ゼロ |
無職4カ月間 | フィリピンに英語留学 |
無職3カ月間 | 職業訓練校で英語授業 |
派遣社員1カ月間 | 独学 |
小学校〜大学までで受けた英語学習は社会人11年の間にすっかり忘れ去ってしまったので、この記事ではノーカウントとさせていただきます。
ちなみに、フィリピン留学初日に学校で受けたTOEICの模試が470点だったので、タイトルに「470点→865点」と書いています。
ではここから、フィリピン留学以降の英語学習を一つずつ掘り下げていきます。
TOEIC865点までにしたこと①:フィリピンの英語学校で1日6時間マンツーマン授業×2カ月
いきなりヘビーですみません。
フィリピンで平日6時間のマンツーマン授業を2カ月間受けました。
費用は宿泊・食費込みですが2カ月で35万円ほどでした。
この時点でもうお金と時間の投資がはんぱないです。。
TOEIC865点までにしたこと②:フィリピンの英語学校でワーキングステューデント×2カ月
予定していた2カ月の授業を終えた後も、学校にワーキングステューデントとして置かせてもらい、平均1日2時間のマンツーマン授業+スタッフ仕事で英語を実践しました。
これをまた2カ月間。
日本で会社員しながら2カ月留学+さらに2カ月延長は、なかなかハードルが高そうです。。
TOEIC865点までにしたこと③:職業訓練校で1日2時間英語授業×3カ月
日本に帰国後、職業訓練校の国際ビジネス科に入校してTOEIC対策やビジネス英語の授業を平日2時間、3カ月間受けました。
(職業訓練校については「職業訓練校の体験談[国際ビジネス科の場合]」をどうぞ)
職業訓練校の国際ビジネス科は英語学習手段としてかなりおすすめなんですが、無職にならないと受けられないのがネックです^^;
逆に、無職になって転職期間が数カ月ある場合は利用しない手はないと思います。
費用については、ありがたいことに失業手当の給付を受けながら無料で通わせてもらいました。
普通に専門学校のTOEICコースで学ぶ場合は¥47,000くらいかかるようです。
専門学校の該当コースはこちら
資格の学校TAC「TOEIC L&R TEST対策講座 650点コース」
TOEIC865点までにしたこと④:独学1日2〜3時間×1カ月
職業訓練校を卒業後、派遣社員として就業しながら、毎日通勤中や帰宅後に2〜3時間独学しました。
具体的に何をしたかは追って詳述します。
以上が私の英語学習歴です。
上記の通り、私が英語学習に独学で取り組んだのはたった1カ月です。
私のTOEIC865点は、基本的に学校という外部リソースにお金を支払い、長期にわたってマネジメントしてもらったおかげで達成した成果ということになります。
でもこれが事実だからしょうがない。凡人上等。
ただ、私もすべてを他所様のおかげだと思っているわけではありません。
フィリピン留学中も独学中も、一応私なりに多少は工夫して勉強していました。
というわけでここからは、私がTOEIC865点までに実践した具体的な学習法、中でも特におすすめの方法を紹介します。
フィリピン留学中のおすすめ学習法
①授業と別に「瞬間英作文」を自習する
実は私は、留学最初の2カ月間は先生と全く会話にならない(言ってることはなんとなくわかっても自分の言いたいことが言えない)状態だったので、自習時間に「瞬間英作文」のトレーニングを進めました。
「瞬間英作文」は、英会話業界ではもはや鉄板の一つになっている教材です。
この教材のトレーニング内容は、中学英語の文法の範囲で英訳できる簡単な日本語を瞬間的に英訳するというもの。
詳しい内容はこちらのAmazonのページを見ていただいて。
私は放課後に瞬間英作文のトレーニングをやって、覚えたパターンを翌日の授業で実践するということを繰り返しました。
で、驚くことにトレーニングを始めて3日くらいから、言いたいことがスラスラ言えるようになってきました。
ちょっと自分でも引くくらい効果絶大でした。
ただ、瞬間英作文はあくまで「文法的に正しい英語」のトレーニングで、ネイティブスピーカーとの自然な会話に使えるような文章表現は身につかないのでそこだけ要注意です。
まぁ日本語もそうだし、言語全般そうかもしれない。
②外国人とたくさん話す
瞬間英作文のトレーニングのおかげで文章がスラスラ出てくるようになったのが嬉しくて、授業以外の時間も先生や他の外国人生徒と積極的に話すようになりました。
これで英語の文章表現を授業以外でも実践できるようになったので、会話のスラスラ度がさらに向上しました。
個人的には日本人同士でイングリッシュポリシーを守るよりも、英語でしかコミュニケーションがとれない外人と話す方が緊迫感があって上達する気がします。
一番の近道は外国人と友達になっちゃうことだと思います。それで一緒に出かけまくる。
独学のおすすめ学習法
①「英語」ではなく「TOEIC」の特性を学ぶ
これはちょっと本末転倒になっちゃうんですが、いったん目先の目的(点数)に焦点を絞るのも効果的だと思います。
具体的には、まず英語以前にTOEICという試験の特性を勉強するという方法です。
どんな試験でも、たとえ実際に答えがわからなくてもテクニックのみで点数が取れたりします。
しかもTOEICって結構、独特な試験なんですよね。
だからこそ、TOEICの特性を知るだけで結構点数が上がります。
一秒を惜しんで英語を勉強したい人には遠回りに感じるかもしれませんが、単純にハイスコアが目的だったら実はこれが近道です。
具体的には、各パートの時間配分・問題文の速読法・問題文の起承転結パターン・わからない問題を諦める基準なんかを知っておくだけで、だいぶスコアが変わってくると思います。
特に「時間配分」と「わからない問題を諦める基準」はかなり重要です。
あと、個人的に知っててよかったなと思うのは「TOEICには簡単な問題と難しい問題が混ざっている」ということです。
TOEICは英検と違って、「どのレベルの人も同じ試験を受ける」前提でつくられているんですよね。
だからもし4問の問題がある長文で1問目がわからなかったとしても、その時点で残り3問を諦める必要は全くない。
1問目は900点レベルで、2問目は300点レベルの問題の可能性もあるわけです。
私はこういったTOEIC特性はすべて職業訓練校で教わりました。
専門学校は受験者実績が多いので、こういった「試験テクニック」のストックも豊富だと思います。
あとは、こういった「テクニック」に特化した本なんかも良さそうです。
②アプリを使い倒す
アプリの何よりのメリットは通勤中も使えること。
あと、私はディクテーション、オーバーラッピング、シャドウイングといった勉強法がめちゃめちゃ苦痛だったので、クイズ形式で気軽に勉強できるアプリを本当に重宝しました。
TOEICでアプリといえばスタディサプリが鉄板ですが、当時私はガチでお金がなかったので、無料もしくは格安のアプリのみを使用しました。
具体的にはこちら。
単語当てクイズ形式でかなり気楽に勉強できる。
これもクイズ形式でPart5類似問題を解きまくれる。
超大量の模擬問題を解きまくれる。
この3つのアプリを通勤中にやり始めてから3日くらいで、模擬テストの正解率がいきなり8割を超えるようになりました。
いやアプリってすごいです…! むしろ使わないと損。
最後に:留学も専門学校も難しければ…
以上、TOEIC470点→865点までに私がしたことの全てでした。
私なりの方法論をシェアしたかったんですが、むしろ「こんなにやって865点しかいかないのかよ」って事例なのかも。。
唯一の救いは、英語を終始楽しめたことです。
学生時代は英語が大の苦手で、英語を勉強するくらいなら翻訳こんにゃくの開発を待ちたいと本気で思っていたくらいでした。
でもいきなり留学してみたら、最初からすごく楽しかった。嬉しい誤算でした。
スタートがTOEIC目的じゃなく会話目的だったのが大きいかもしれません。
とはいえ、「何カ月も留学したり専門学校行くのは厳しい」という声がほとんどだと思います。
その場合、代替手段になるのはやっぱりオンライン英会話だと思います。
あとは、外国人と交流できる英会話サークルとかもよさそうですね。
なんにせよ、TOEICはじめ英語の試験を受けるのは、学習の明確な目標が一つできてとても有意義だと思います。
目標があると自分を追い込めるし、達成に近づくとモチベーションにもなります。
そして達成できたときの喜びは言わずもがな。
私も今後IELTSやTOFELも受けたいんですが、実は英語学習ちょっと停滞中です。
折を見て再開します!
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