こんにちは、フィリピン在住フリーランスのchieです。
私がフィリピンに初めて来たのは3年前、会社を辞めて英語の語学留学をしたときでした。
当時既にフィリピン留学はコストパフォーマンスの高さで有名でしたが、3年経った今も人気は衰えず、学校も留学生もますます増えていると感じます。
そんな人気のフィリピン留学、ほとんどの日本人は、日本もしくは韓国資本の語学学校に入学します。
でも実はもう一つの方法として、フィリピンの大学でも英語を勉強することができるんです。
そこで今回は、フィリピンの大学に英語留学する方法を調べてみました!
メリット・デメリットとともに詳しく解説したいと思います。
<そもそも>大学に英語留学するってどういうこと?
フィリピンに限らず、多くの国の大学には学部や大学院と別にランゲージコースが設けられています。
留学生が言語面で授業に遅れてしまわないよう、入学前に言語習得をサポートすることが目的です。
※ランゲージコースの履修が学部や大学院への入学条件を兼ねる場合もあります。
そしてこのランゲージコースは、大学への正規入学を希望していなくても受講できる場合があります。
つまり、大学のランゲージコースを語学学校として利用できるということです。
これが大学に語学留学するという方法です。
語学学校との一番大きな違いは?
フィリピン留学の場合、ほとんどの語学学校は寮付き・平日3食付きの缶詰勉強スタイルで、入学する=学校に滞在するかたちになります。
一方、大学の場合は純粋に英語コースの授業を提供するのみ。
そのため、滞在先や食事、その他生活全般は自分で手配する必要があります。
まさに通常の大学留学と同じですね。
その場合は部屋探しや食事の苦労は軽減できます。
フィリピンの大学に語学留学する方法
私の住んでいるドゥマゲテの名門私立校、シリマン大学の場合で調べてみました。
(実際に大学のオフィスで聞いてきました!)
まず、シリマン大学のランゲージコースの基本情報は以下の通り。
開講期間:年2回(6〜10月・11〜3月)
授業数:1日2〜3コマ(1コマ90分)× 週4日
受講資格:高校を卒業していること
受講料:50,000ペソ
受講方法は、シリマン大学のイングリッシュオリエンテーションオフィス(KATIPUNAN HALL)で直接申し込みます。
必要な書類は以下の通り。
- 申し込み用紙(オフィスで手に入ります)
- 高校の卒業証明書(英語)
- パスポートのコピー
- 健康診断証明書(現地の病院で取得)
現地病院での健康診断書の取り方は留学生オフィス(International Office)のスタッフがサポートしてくれると思います。
また、フィリピン国内で教育を受ける際はSSPという就学許可証が必要になりますが、この申請についても留学生オフィスが対応しています。
正規留学(学部や大学院に入学)となるともっと色々と必要書類がありそうです。
フィリピンの大学に英語留学するメリット
1.語学学校よりも費用が圧倒的に安い
最も大きなメリットは、留学費用が圧倒的に安く済むこと。
試しに、16週間の留学費用概算をセブの格安語学学校とシリマン大学それぞれ計算してみると、下のようになります。
<セブ格安語学学校 ※1日4コマ・4人部屋の場合>
- 語学学校費:405,600円(宿泊・平日3食込)
- 土日食費:33,000円(1日500ペソとして)
計438,600円
<シリマン大学英語コース>
- 学費:104,000円
- 滞在費:120,000円(家賃月30,000円として)
- 食費:117,000円(1日500ペソとして)
計341,000円
ただでさえ安いフィリピン留学の費用が、なんとさらに10万近く安くなってしまいます。
これはおいしい。おいしすぎる。
2.ほぼ完全に「日本語を排除」できる
最初に書いた通り、フィリピン留学で大学の英語コースを利用する日本人はかなりレアです。
そのため、クラスメイトはほぼ外国人という圧倒的アウェーな環境で英語に染まれます。
フィリピン留学でよくある失敗談の一つが、日本人同士で日本語ばかりしゃべってしまったというもの。
大学の英語コースであればその懸念はほぼなさそうです。
3.他の国からの留学生とたくさん出会える
大学の英語コースは留学生のために設けられているコースなので、様々な国からの留学生が集まります。
授業中も休み時間も、会話の相手は自然と多国籍なクラスメイトたちになります。
国籍の異なる友達がたくさんできることはもちろん、フィリピンという一つの国にいながら多様な文化に触れるチャンスが得られます。
何より、授業以外でも英語を実践しまくれるのが大きなメリットですね。
4.大学の設備が利用できる
英語コースのみの受講であっても、大学の学生証が発行され、大学内の施設(図書館など)が利用できるようになります。
何より、現地の大学生気分でキャンパスライフを送れるのがとても楽しそうです。
5.生活が自由
フィリピン留学の語学学校は、学校にもよりますが、基本的に「学校にこもって勉強に集中する」スタイルが前提になっています。
学内生活では門限などのルールが設けられている場合が多いです。
一方、大学の英語スクールは授業を提供するのみで、その他は全て自由です。
この点でも、まさに現地の大学生として一人暮らしをしているような状態でフィリピンライフを謳歌できます。
フィリピンの大学に英語留学するデメリット
1.マンツーマンではなくグループ授業
フィリピン留学の最大のメリットの一つが、マンツーマン授業の多さです。
しかし大学の英語コースの場合は全コマがグループ授業になります。
グループ授業のつらいところは、生徒一人一人のレベルが違うため、自分自身を授業のレベルに適応させなければならない点です。
自分一人のレベルに合わせてもらうことはできないので、授業の面子によっては、簡単すぎて物足りなく感じたり、逆に難しすぎてついていけなくなってしまう可能性があります。
2.手続きはすべて自分で
語学学校の場合は日本語での問い合わせ・申し込みを受け付けてもらえますが、大学の場合はコミュニケーションはすべて英語になります。
日本人スタッフも当然おらず、何か相談したくても相手は全てフィリピン人です。
そもそも英語ができないから留学するのに、最初からいきなりハードル高いですよね^^;
さらにフィリピンでは、大学という最高学府機関でさえも手続きがなかなかスムーズに進みません。
問い合わせの返事がなかなかこなかったり、スケジュールが予告なしに変わることなどもしょっちゅうです。
多少手こずっても気にせず、果敢に質問しまくるメンタルが必要かもしれません。
3.生活が大変
自由な生活が送れることは大学留学のメリットですが、その代わり住む場所も食事も移動もすべて自分で手配する必要があります。
特に家探しは、初めての海外の場合は心理的にもハードルが高いかもしれません。
トラベロコなどの仲介サービスを通して、現地に住んでいる日本人にサポートしてもらうのもオススメです。
手続きも日本の賃貸とは比べ物にならないくらい簡単で、基本的にお金さえ払えば住める場合がほとんどです。
最後に:大学での英語留学に向いているのはどんな人?
以上、フィリピンの大学に英語留学する方法を解説してきました。
メリット・デメリットも踏まえると、フィリピンの大学の英語留学には
- 缶詰型よりも現地で自由に暮らしながら英語を習得したい人
- 留学中は日本語をできるだけ排除したい人
- 英語ができなくても外国人とのコミュニケーションにあまり抵抗がない人
が向いているのかなという印象です。
もちろん、現時点でこういった特性がなくても、あえて厳しい環境に自分を置くことで英語習得を目指すというのもアリだと思います。
逆に、いきなり自力で英語漬けにしなくても、スパルタ型の語学学校でイングリッシュポリシーを遵守するという方法もありますね。
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