フィリピン在住フリーランスのchieです。
私が今フィリピンで住んでいるのはドゥマゲテ(ドゥマゲッティ)という街です。
おそらくほとんどの日本人は、名前すら聞いたことがないんじゃないでしょうか。
実はこのドゥマゲテ、フィリピン留学を検討する人でさえ知らないことも多いくらい、日本ではまだまだマイナーな街なんです。
でも私は2016年、そのマイナーな街ドゥマゲテに留学することに決め、さらには2018年の末から部屋を借りて暮らし始めることになりました。
一体なぜマニラでもセブでもなく、ドゥマゲテに留学&移住することにしたのか。
今回はその理由を、私が思うドゥマゲテならではの魅力とともに解説してみたいと思います。
そもそもドゥマゲテは何故日本人にマイナー?
日本はここ数年、空前のフィリピン留学ブームですが、実は留学先の都市にはかなり偏りがあり、ダントツで多いのはセブです。
何故かというと、セブは語学学校が100校以上も集中する「フィリピン留学の聖地」だから。
セブだけで既に100以上の選択肢があるわけなので、多くの人は他の都市と比較するまでもなく、セブ内で語学学校を検討します。
さらに、ドゥマゲテ周辺には日本との直行便を持つ国際空港がないため、日本から行くにはどうしてもマニラかセブで一度国内線に乗り換える必要があります。
このアクセスの不便さも、日本からの留学生や観光客の足を遠ざける一因になっていると思います。
でも、そのマイナーさえも実はドゥマゲテの魅力なんですよ…!
以下、私が留学先、そして移住先にドゥマゲテを選んだ理由を解説していきます。
理由1:治安の不安が少ない
2016年の時点ですっかりメジャーだったフィリピン留学ですが、それでも私は「フィリピン=治安が悪そう」というイメージが拭えませんでした。
実際、外務省の渡航危険レベルは当時も今もフィリピン全土レベル1(十分注意)以上に指定されています。
ミンダナオ島に至ってはレベル2(不要不急の渡航は止めましょう)とレベル3(渡航中止勧告)です。
そんな中、ドゥマゲテに関してはとにかく治安が良いという情報を耳にしました。
世界の都市情報を居住者の口コミから数値化したサイトNUMBEOで、実際に他の都市と比較してみます。
ドゥマゲテのLevel of crime(犯罪レベル)は36.11(低い)で、盗難・器物損壊・人種差別・薬物取引等の数値も軒並み「とても低い〜低い」の数値になっています。
日中の一人歩きの安全度に至っては「とても高い」、夜間であっても「高い」ですね。
次に、フィリピン留学の聖地セブの数値です。
犯罪レベルはドゥマゲテから17ポイント以上跳ね上がって53.64(中程度)。
その他の数値も「中程度〜高い」が目立ちます。
日中の一人歩きの安全度は「高い」ですが、夜間は「中程度」です。
この数値、何も知らずにセブを選ぶ人にはちょっと衝撃じゃないでしょうか。
セブには確かに安全に過ごせる地域もありますが、都市全体でみれば大都会でもあるため、犯罪件数もケソン・マニラに次いで3位(2018年データ)になっています。
最後に、日本の東京です。
いや〜東京すごいです、犯罪レベルはなんとたったの17.11で、当然のように「とても低い」。
その他の数値も「過去3年の犯罪増加率」以外はすべて「低い〜とても低い」ですね。
日中・夜間ともに一人歩きの安全度も「とても高い」です。
もちろんこのデータが全てではありませんが、こういった数値や実際に行ったことのある人の口コミ等を参考にした結果、私はドゥマゲテなら治安の不安が比較的少ないと判断しました。
あと、せっかく留学するからにはできるだけ街を一人でも歩いてみたかったので、治安の良さはとても重要でした。
今さら近所に安くてcozyなカフェ発見。
フィリピンはお世辞にも治安が良いとは言えないけど、地域差がかなりある。
女一人でもチャリでふらふらカフェ巡りできるドゥマゲテの居心地の良さは全力で推したい。 pic.twitter.com/HXo59JS2S3— chie2323@フィリピン在住フリーランス (@chie23232) June 22, 2019
少なくとも「世界的にはまだ治安が悪いフィリピンにいる」という緊張感は最低限持って過ごすべきだと考えています。
理由2:欧米人の移住者が多い
日本人にはマイナーなドゥマゲテですが、実は世界的には人気の移住先として知られています。
ドゥマゲテは2018年のRetirement Area Retiree-Friendly(RADAR)の数値が87.48%でフィリピン国内第一位。
ネグロスオリエンタル地方(ネグロス島の東半分)に住む海外からのリタイアメント移住者全374人のうち、255人(68%)がドゥマゲテに住んでいます。
2014年には、アメリカのフォーブス市がドゥマゲテを「リタイア後に住みたい街」世界第5位に選んだりもしています。
イミグレーションに行ったときなんかは基本的に欧米人しか見かけないくらいです。
欧米からも移住者が多いということは、治安や利便性の良さ、英語の使いやすさといった「暮らしやすさ」が世界的に裏付けされているということ。
また、フィリピンという一つの国にいながら様々な国の人と出会う機会かあるということも、私はとても魅力的に感じました。
逆に日本人の居住者はまだまだ少ないので、日本要素をできるだけ排除してしっかり英語に浸かりたいという人にもおすすめです。
何より、授業以外でも他国出身者と英語で会話することは、最高の実践の機会になります。
理由3:都会じゃない、海沿いののどかな学園都市
ドゥマゲテは人口131,377人(2015年統計)ののどかな地方都市です。
セブ92.26万人、マニラ178万人と比べると、街の規模の小ささがうかがえます。
ドゥマゲテ市のウェブサイトを見てみると、街ののどかな雰囲気が伝わってきます。
人が親切なことでも有名で、「The city of gentle people」と呼ばれているほどです。
さらに、海沿いで学園都市というのも決め手になりました。
なんかもう海沿いの学園都市ってだけで素敵感が漂いませんか??(私だけ?)
学生が多い街は必然的にレストランやカフェ、スーパーも多くなるので、暮らしの利便性が上がります。
そして海沿いなので景観が良く、フィリピンらしさもたっぷり味わえる。
理由4:名所が豊富
ドゥマゲテは、実はネグロスオリエンタルや周辺の島の観光名所にアクセスしやすいハブ地点都市でもあります。
ドゥマゲテから行ける有名スポットを私の知る限りで挙げてみます。
シキホール島
ドゥマゲテ港から高速フェリーで1時間
ボホール島
ドゥマゲテ港から高速フェリーで2時間半
アポ島(ダイビング・シュノーケリング)
ドゥマゲテバスターミナルからバスで1時間+ボート30分
オスロブ(ジンベイザメウォッチング)
シブラン港からフェリー30分+トライシクルorバス20分
スミロン島(シュノーケリング)
シブラン港からフェリー30分+トライシクルorバス20分+ボート10分
オスメニアピーク(トレッキング)
シブラン港からフェリー30分+トライシクルorバス20分
マンフヨド(ドルフィンウォッチング)
ドゥマゲテバスターミナルからバスで1時間+トライシクル15分
タリニス山(トレッキング)
ドゥマゲテからトライシクルで1時間程度
レッドロック(温泉)
ドゥマゲテからトライシクルで1時間程度
細かく挙げていくとまだまだあります。
ドゥマゲテ滞在中は海も山も、フィリピンの大自然をこれでもかと満喫できます。
ドゥマゲテ周辺でどこを一番推すかと言われたら、私の知る限りではやっぱりシキホール島だなぁ。
海外で初めて「住んでみたい!」と思った場所。
南西のホワイトサンドのビーチも好きだし、北側の世界の果てみたいな海も好きだ。
山側も黒魔術感あって神秘的で好き。#フィリピン #ドゥマゲテ pic.twitter.com/JuSextnG0i— chie2323@フィリピン在住フリーランス (@chie23232) September 20, 2019
最後に:実際に留学&移住してみて
以上、私がドゥマゲテを留学&移住先に決めた理由を紹介しました。
留学中は道端に繋がれているヤギや牛を眺めたり、海沿いをのんびり歩いたり、週末はショートトリップをしまくったりと、最高に充実した日々を送れました。
学校に閉じこもってひたすら勉強のみに集中するスタイルのフィリピン留学も多いですが、現地の生活や文化、自然環境にも触れながら暮らすように英語を学びたいという人には、ドゥマゲテは本当におすすめです。
今は移住して10ヶ月ですが、一人で自転車漕いでカフェをはしごして作業したり、市場で食材を買って自炊したりしながら快適に暮らしています。
この程よく便利で程よくのどかな雰囲気がなんともいえず好きなんですよね。
留学先・移住先としてだけでなく、旅行先としてもおすすめです!
ぜひ一度遊びに来てみてください^^
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