フィリピンで差し歯

フィリピンで前歯を3本折った!フィリピンでの歯科治療体験談

こんにちは、フィリピン在住フリーランスのChieです。

2018年の末にフィリピンに移住して早2年。
特に怪我や病気もせずのほほんと暮らしてきたわけですが、先日ついにやってしまいました。

道端で派手にすっ転んで、なんと前歯を3本も折ってしまった…!

幸い骨折など大きな怪我はなかったんですが、とにかく問題は歯。
前歯が3本もないと食事も不便だし、人前で笑うことすらはばかられるので、放置するわけにはいきません。

でも私がいるのは、フィリピンの地方都市ドゥマゲテ。
マニラやセブならまだしも、ここの歯科で果たしてまともな治療が受けられるのか、正直かなり不安でした。

というわけで今回は、そんな状況で私がどのような歯科治療を受けたのか、費用はいくらかかったかなどを、体験談としてまとめたいと思います。

先に言っておくと、かなり満足のいく治療を受けることができました!
あまりいないかもですが、これからフィリピンで歯科を利用するかもしれないという方に、何かしら参考になれば嬉しいです。

1.折った前歯の状態

転んだ当日の写真がこちらです。(お見苦しくてすみません。。)

中央の2本が斜めにざっくりと折れ、その右隣の1本はかろうじてつながっているものの同じように斜めに折れてしまっていました。

普通にしているときは痛くないんですが、風が当たるとピリッと痛みが走る状態でした。

2.診察

歯科医院は、地元の知人のおすすめを聞いたり、Google Mapのレビューが良いところを探したりして決めました。

…が、訪れた1つ目の歯科医院では飛び込み診療は受け付けてもらえず。
さらに2つ目の歯科医院もすでに予約がいっぱいで、今後1カ月は埋まっていると言われてしまいました。

ただ、2つ目の歯科が「ここなら大丈夫かも」と別の歯科を紹介してくれたので、そこに行ってみました。
それがこちら。

Smiles Dental Care
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ダウンタウンにある小さな歯科医院で、飛び込みでも快く受け付けてくれて、結構待ちましたが無事診察してもらえました。

私が行った日はメインのドクターが不在だったようで、おそらくサブと思われるドクターの対応になりました。
レントゲン写真を撮って診察してもらったところ、

・3本とも抜くことになるかもしれないが、メインのドクターと相談して決めたい
・薬を飲んでいるので今日は何も治療できない

と言われました。
薬というのは、他の病院でもらった手足の怪我の炎症止めです。

ううむ、本当に抜く必要あるんだろうか…とも思いましたが、それ以前に、中途半端につながっている1本の応急処置さえしてもらえないのかと落胆しました。

そしてもう一つ気になったのが、治療スペースが玄関のすぐ側で、壁がなく仕切りだけで区切られていたことです。
施設自体は普通に綺麗なんですが、衛生的にどうしても気になりました。

まぁでもGoogle Mapの口コミは悪くないし、ドゥマゲテでは良い方なのかもなぁとも思いつつ、とりあえずセカンドオピニオンを受けてみることにしました。

というわけで2軒目に訪れたのはこちら。

DY Dael Dental Clinic

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実はここは、一番最初に行って飛び込みを断られてしまった歯科医院です。
なんでここにもう一度行ったかというと、Google Mapのレビューがとてもよかったのと、写真を見て設備がしっかりしていそうだったから。

とにかく応急処置だけでも1日も早く受けたかったので、Facebookページにメッセンジャーで「なんとかすぐに診てもらえませんか」と送ってみたところ、2日後のお昼に診てもらえることになりました。
今思うと、あのときは多分お昼休憩を返上して診てくださったんじゃないかと、、、申し訳ないことをしました^^;

こちらの歯科医院は、びっくりするほど感染対策を徹底していました。

まず、待合室には1人しか入れず、誰かが出入りする度にドアノブと手をアルコール消毒。
タブレットのペンで診療承諾のサインをするときも、1回使うごとにペンと手をアルコール消毒。
そして診察室に入るときは使い捨てPPEを着用。頭カバー、メガネ、靴カバーまで付けます。
診察直前には専用うがい液で口内も消毒。

設備もピカピカでとても綺麗でした。
1軒目の歯科医院ではレントゲン写真は別室に行かないと撮れませんでしたが、ここでは治療室で横になったままでOKでした。
※この記事のサムネイル写真はイメージで実際の院内写真ではありません。実際の写真はGoogle Mapのページから見られます。

ドクターは30代くらいの男性で、丁寧にかつ手際よく対応してくれました。
診察結果は以下。

・口を痛みなく開けられるなら、何か薬を飲んでいても処置できるから大丈夫
・3本とも折れてしまった面積が大きく、神経が露出しているので痛みを感じる
・神経を抜いて根管治療をすることになるが、歯自体は抜かなくて大丈夫
・今日このまま神経を抜くこともできるけどどうしますか?

自分が期待していた治療方針だったことと、説明が明快だったこと、自らセカンドオピニオンの選択肢まで提案してくれたことで、もうこの時点で私の中でこのドクターへの信頼が爆上がりでした。

というわけで、こちらの歯科医院に治療をお願いすることにしました。

3.治療

通った回数は全6回で、期間は3カ月弱でした。
各回の治療内容は以下の通り。

1回目:診察&神経を抜く
2回目:根管治療1回目
3回目:根管治療2回目&仮歯入れ
4回目:根管治療3回目
5回目:歯の整形&型取り
6回目:差し歯入れ

毎回3本いっぺんに処置してくれたので通う回数は少なかったんですが、なかなか人気の歯科医院だったので各回の間があいて長引きました。

あと、根管治療は2回で終わりそうだったんですが、3本のうち1本だけ根っこの痛みがなかなか引かなかったので3回かかりました。2本は2回で終わりました。

その他、各治療で気づいたことは以下。

<麻酔>
塗って痺れるやつと歯茎に注射するやつで、日本の歯科と同じでした。

<神経抜く>
麻酔してもらったので全く痛くなく、3本合わせて15分くらいで終わりました。
後で痛むかもということで痛み止めの処方箋を出してくれましたが、結局その後も痛まなかったので飲まず終いでした。

<根管治療>
日本で奥歯の根管治療を受けたことがあり、そのときと全く同じ流れでした。
(根の汚れ除去→根の長さを測る→洗浄→薬を入れて数日置く→根に詰めものを詰める)
唯一日本の治療と違うなと思ったのは、根の長さを測るとき、日本では「ピッ」と音が鳴って自動で測る機械を使っていたと思うんですが、こちらではアナログに測っている感じでした。(鏡で見ていたわけではないので具体的な方法はわからず)
素人の自分では気づかなかっただけで、他にも細かいところで色々と違いがある可能性も。
痛みは治療中は全くなく、2回目の根管治療の翌日に少しあり、1回だけロキソニンを飲みました。その後は全くなし。

<歯の整形>
差し歯を入れる前に歯の整形でごりごり削られたんですが、これが一番時間がかかりました。
3本一気にやって、2時間弱くらいかかった気がします。
痛くはないんですが、ウィーンガガガガと削られている時間が長いので結構怖くて、個人的に一番疲れた治療でした。

<差し歯>
差し歯の選択肢も、多分ほぼ日本と同じだったと思います。
具体的には、確か値段が安い順からレジン、CAD/CAM、ハイブリッドレジン、セラミック、ジルコニア。
私はジルコニアを選択しました。
ちなみにジルコニアの差し歯はドゥマゲテだとバコロドからの取り寄せになるようで、型取りから届くまで2週間くらいでした。

4.仕上がり

まず、根管治療の後にレジンで見た目が綺麗な状態で蓋をしてくれました。
そのときの写真がこちら。

フィリピンで差し歯

舌で触れたときの質感は全然違いますが、見た目は一見本物の歯でした。
このときから人前で笑っても何も気づかれないようになりました。

次に、差し歯を入れるための歯の整形と型取りの後、改めてしっかりした仮歯をつくって入れてもらいました。
そのときの写真がこちら。

フィリピンで差し歯

これまた見た目全く違和感がなく、もうこれでいいんじゃない?と思ってしまいましたw

そしてラスト、ジルコニアの差し歯が入った状態がこちら。

フィリピンで差し歯

とても綺麗で、噛み合わせも舌で触れた質感も違和感なく、ほぼ実際の歯のような感覚です。
ただ元の歯がやや黄色いので、明るいところで見ると隣の歯と比べて白さが際立って少し違和感があります。

全体的にとても満足のいく治療でした!
フィリピンの地方都市ということもあり、質が低くてもしょうがないかなと思っていましたが、個人的には日本の歯科とほぼ変わらないクオリティだと思いました。(素人だからそう思うだけかもですが^^;)

まず、ドクターの手際がとてもよく、痛みもほぼなかったし、毎回3本一度にやってくれるからサクサク進むことや、日本の歯科のように他の歯まで診られるのではなく、こちらから依頼した箇所のみ対応してくれる点も個人的にはよかったです。

日本人ということで結構ネギを背負った鴨だったと思うんですが、差し歯も別にジルコニアを強く勧められるわけでもなく、フラットに選択肢を提示してくれて、一つ一つ特徴と金額を丁寧に説明してくれました。

本当に良い歯科医院さんに当たったと思います。
フィリピンの地方都市でも良い歯医者さんはあるんだなと、認識を改めました。

5.治療にかかった費用

日本の歯科だと1回行くごとに該当の治療代+診察費がかかると思いますが、こちらでは基本的に治療内容に対する費用のみで、たとえば2日にわたる治療の場合は1日目は払わず2日目に払う(もしくはその逆や分割)というかたちでした。

各治療に対する費用は以下の通り。

<根管治療(神経抜きから詰め物を入れるまで)>
5,000ペソ × 3本 = 15,000ペソ

<レジンの仮歯>
2,000ペソ × 3本 = 6,000ペソ

<ジルコニアの差し歯>
25,000ペソ × 3本 =75,000ペソ

また、毎回使い捨てのPPE代が300ペソかかりました。
あと初回のレントゲン撮影代が500ペソ。

以上、合計で98,300ペソ、21万4千円くらいでした。
やっぱりジルコニアの差し歯は日本と比べるとかなり安いですね〜。

支払いはカード払いOKでしたが、その場合は手数料が2%かかりました。

最後に:実体験から考えるフィリピンの歯科利用時の心構え

私は英語初級者なので、ドクターやスタッフさんの説明がときどきわからないことがありました。

なので英語に自信がない場合は、自分の症状だと一般的にどういった治療が行われるのかをあらかじめ調べて、そこで出てきそうなワードの英語を覚えておくといいと思います。
今回の私の場合は、以下のようなワードがよく出てきました。

anesthesia:麻酔
crown:差し歯
root canal treatment:根管治療

そして、私の場合は2軒の歯科医院しか行ってないですが、診察も設備もかなり差があったので、やはりピンキリなんだろうと思います。
個人的には、診察や設備に不安があれば、セカンドオピニオンやサードオピニオンも積極的にとってみることをおすすめしたいです。

でもとにかく今回私が一番言いたいことは、フィリピンの歯医者さん、想像よりずっと大丈夫だったよ!ということです。
特に今回利用した歯科医院は、ドゥマゲテ在住者には自信をもっておすすめできます^^

次回は、この一連の治療費がノマド保険「SafetyWing」でおりたかどうかの体験談をお届けします!

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