箔押し名刺のつくり方

おすすめ!箔押し名刺のつくり方解説(データ作成〜入稿〜発注まで)

こんにちは、駆け出しフリーランスのchieです。

あらゆるものがデジタル化されつつある現代ですが、それでも紙で持っていると何かと便利なものの一つが「名刺」です。

特に、会社から独立してフリーランスになるときなんかは、オリジナルの名刺が必要になりますよね。
初めて自分だけの名刺をつくるときは、なんだか新たな旅立ちを迎えるようでワクワクします。

それで、「せっかく名刺をつくるならちょっと特別感のあるものにしたい」という人に、私が是非おすすめしたい名刺があります。
それが箔押し名刺です。

先日箔押し名刺のお仕事をいただいたんですが、出来上がった名刺を見てなんて素敵なんだろうと感激しまして…!
印刷入稿も簡単だし、これはぜひ今後いろんな人におすすめしていきたいなぁと思ったんですよね。

というわけで今回は、デザイン・印刷初心者でも簡単にできる箔押し名刺のつくり方と注文方法を解説したいと思います。
これから名刺をつくる予定の方、よかったら是非参考にしてみてください!

ちなみにショップカード、案内状、ブライダルツールなんかにもおすすめです^^

<そもそも>箔押し名刺ってどんなもの?

箔押し名刺とは、箔押し印刷を施した名刺のことです。

箔押し印刷は、通常のインク印刷と異なり、金箔・銀箔といった「箔」を高温・高圧で熱転写する印刷技術です。

具体的にどう違うかというと、転写した部分に箔の光沢が出るので、高級感・上質感のある仕上がりになります。
また、厚めの紙に箔押しすると凹みができて、手で触れたときの質感も楽しめる名刺になります。

この金や銀に光っているところが箔押し印刷ですね。(画像は箔押し印刷の専門店「asadaya」より)

また、箔押し印刷の中にもいろいろな種類があります。
まず、すべての要素を箔押しにする全面箔押し印刷と、通常のインク印刷と箔押しを組み合わせる部分箔押し印刷に分かれます。

箔押し名刺のつくり方
色紙にすべての要素を箔押し印刷した名刺
箔押し名刺のつくり方
白紙にデザインをインク印刷した上で部分的に箔押し印刷を施した名刺

(画像は箔押し印刷の専門店「asadaya」より)

また、箔といえば一般的に金色と銀色ですが、箔押し印刷では金・銀以外にもかなり幅広いカラーバリエーションがあります。
さらに、同じ金や銀でも光沢の強いものと控えめのものなど、種類が分かれていたりします。

箔押し名刺のつくり方
メタリックブルー箔
箔押し名刺のつくり方
ウイスキーブラウン箔

(画像は箔押し印刷の専門店「asadaya」より)

もちろん、一つの名刺の中で複数の色の箔押しをすることも可能です。
この箔の色を選ぶ作業がまた楽しいんですよね^^

箔押し印刷が光沢が出るので派手なデザインにも使用されますが、名刺に使う場合はシンプルなデザインで上品さを演出するのが個人的にはおすすめです。
やや大人っぽくて高級感・スタイリッシュ感のある名刺をつくりたい人に向いているのかなと思います。

箔押し名刺の注文方法

基本的に、箔押しを取り扱っている印刷会社に注文します。
ネット完結で注文できる箔押し印刷会社さんをいくつか記載します。

この中から、今回は私も利用した「箔押し印刷の専門店asadaya」さんでの発注方法を解説します。

1.商品一覧から「名刺・ショップカード」を開く

箔押し名刺のつくり方

2.「印刷方法から選ぶ」で、全面箔押しか通常印刷+箔押しかを選択

箔押し名刺のつくり方

3.事例写真を参考にしながら紙を選ぶ

箔押し名刺のつくり方

紙は画像だけだとどうしてもわかりづらいので、サンプルを取り寄せてみるのもおすすめです。
Asadayaさんでは2種類まで無料でサンプルを送ってくれます。(サンプル請求フォームはこちら

また、紙の取り扱い店舗に行って直接見ることもできます。
東京だと竹尾が有名ですね。

実際に見ながら紙を選ぶのもテンションが上がって楽しいですよ^^

4.選んだ紙のページの下までスクロールし、注文フォームを入力する

箔押し名刺のつくり方

  • 部数
    100部単位で選択できます。
  • 紙のカラー
    名刺の色を選択します。
  • サイズ
    一般名詞サイズ・欧米名刺サイズ・スクエアサイズ・フリーサイズから選択できます。
  • 注文方法
    オリジナル名刺の場合は「完全データ入稿」を選択します。
    ※他の方法については後述
  • 箔色
    箔押し印刷したい箔の色を選択します。
    ちなみに箔の色も2色まで無料サンプルを送ってもらうことができます。
    (サンプル請求フォームはこちら
  • 裏面の箔押し印刷加工の有無
    両面に箔押し印刷したい場合はチェックします。
  • 有料オプション
    箔押し以外の特殊加工をしないならチェックしなくてOKです。
  • その他ご要望など
    領収書が必要な場合はこの欄に記入してください。

注文フォームをすべて入力すると、右カラムに価格と納品日数目安が表示されます。

箔押し名刺のつくり方

確認して問題なければ「カートに入れる」をクリックします。

5.「レジに進む」をクリック

箔押し名刺のつくり方

6.「会員アカウントをお持ちでない方」から注文者情報を入力して「次へ」をクリック

箔押し名刺のつくり方

このときに「会員登録をする」にチェックを入れると、名刺を全く同じ内容で増刷したいときに版代無料(2年間)で注文することができます。

7.画面下までスクロールしてお支払い方法(クレジットカードか銀行振込)、納品先住所・配送方法・希望時間帯を入力

8.個人情報保護方針と免責事項に同意し、右カラムから「注文する」をクリック

9.ご注文完了ページまたは自動返信メールにあるWEB入稿フォームのURLを開き、名刺の入稿データをZipファイルでアップロードする

10.ご入金依頼メールが届くので、案内に従って入金する

以上で完了です。

箔押し名刺のデータのつくり方

データをつくるには大きく3種類の方法があります。
ここでもasadayaの例で解説します。

1.自分でつくる

asadayaではIllustrator、Photoshop、JPEGの3形式でデータ入稿を受け付けています。
Word、Excel、Powerpointなどでデータをつくりたい人は最終的にJPEG形式に変換して入稿するかたちになります。

ここではJPEGで入稿する方法を解説します。

例えば↓こういう仕上がりの名刺をつくりたいとします。

箔押し名刺のつくり方

まず、表面と裏面それぞれ、インク印刷のみのデータをつくります。
このときに注意するのは以下3点。

  • 名刺サイズの端から内側5mm以内に印刷要素を置かない
  • 地色部分は名刺サイズに+5mmの幅まで伸ばす
  • JPEG変換する際にカラーをCMYKにする

箔押し名刺のつくり方

次に、箔押し部分のみのデータをつくります。
このときに注意するのは以下3点。

  • 名刺サイズの端から内側5mm以内に印刷要素を置かない
  • 墨一色(K100)にする
  • 文字サイズは5.5pt以上、線は0.1mm以上にする(小さすぎると箔が潰れてしまうため)

箔押し名刺のつくり方

※両面に箔押しがある場合はそれぞれデータをつくります。
※複数の色の箔を使う場合は箔の色ごとにデータをつくります。

最後に、仕上がりイメージのデータを表裏それぞれつくります。

箔押し名刺のつくり方この例のデザインの場合、最終的に表面3つ、裏面2つの計5つのJPEGを入稿することになります。
一つのフォルダにまとめてzipファイルで入稿すればOKです。

より詳しい方法はasadayaのデータ作成ガイドページで確認できます。
Illustrator、Photoshopでの作成方法も記載されています。

データの作成・入稿ルールは印刷会社によって違うため、最初にその会社のガイドラインを確認してからつくりましょう。

2.無料フォーマットを利用する

asadayaでは、自分でデータをつくらなくても無料のフォーマットを利用して名刺を注文することもできます。

箔押し名刺のつくり方

箔押し名刺のつくり方

このように、豊富な書体、デザインから好みのものを組み合わせてオリジナルの名刺をつくれます。
方法は注文フォームで「ご注文方法」から「デザインテンプレート」を選べばOKです。

ちなみに既存フォーマットでも、オリジナルロゴのデータを渡せばロゴも入れてもらえます。

3.プロデザイナーに依頼する

asadayaさんのプロデザイナーに有料でオリジナル名刺をデザインしてもらうこともできます。
これも、注文フォームの「ご注文方法」で「デザインフルオーダー」を選択して発注できます。

デザインフルオーダーの場合は、こちらから希望を伝えて先方からデザイン案をもらうというやりとりが発生します。

もちろん、asadayaじゃなくても、知り合いのデザイナーにお願いしたり、クラウドソーシングでプロに依頼したりしてもOKです。
私も仕事を請け負っているクラウドソーシングは↓こちらです。
【ランサーズ】日本最大級のお仕事発注サイト!

印刷会社以外のプロに依頼する場合は、依頼時に「印刷は◯◯社さんに発注するので、入稿ガイドに合わせてデータをつくってください」とお願いしておけば、上がってくるデータをそのまま入稿できてスムーズです^^

最後に

以上、箔押し名刺のつくり方解説でした。
箔押し印刷は普通の名刺より印刷費用が高くなりますが、その分普通の名刺とは一味違う、特別感のある仕上がりになるので満足度が高いと思います。

そして実は箔押し印刷以外にも、活版印刷やエンボス加工などいろいろな特殊印刷で名刺がつくれるので、気になる人はぜひチェックしてみてください^^

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