フィリピンは日本よりも物価が安く、移住先にはもってこいだなんて言われたりしますが、実際のところ果たしてどれくらい安く暮らせるのか?
これを検証すべく、昨年末からフィリピンで暮らし始めた私が、最初の3カ月の出費をもとに1カ月の生活費平均を割り出してみました。
海外移住を検討している方、フィリピンでの生活費の目安が知りたい方など、ぜひ参考にしてみてください!
フリーランスとしての月収は5万~20万ほどで、日本の基準では低所得者層です。
そんな私でもフィリピンなら生計が成り立つのか、乞うご期待!
私のフィリピン移住の基本情報
場所
私が住んでいるのは、フィリピンのネグロス島にあるドゥマゲテという街です。
人口は15万人ほどで、マニラやセブとは比べ物にならないほど田舎です。
物価もフィリピン都市部よりやや安めのようです。
日本からアクセスする場合は、マニラかセブで一度国内線に乗り継ぐ必要があります。
国内線の航空券は数千円ほどですが、乗り継ぎの待ち時間がちょっと面倒です。
方法
フィリピン移住といっても、私の場合は就業ビザやリタイアメントビザではなく、観光ビザで滞在しています。
日本人の場合、フィリピンでは最初の1カ月はビザ不要、2カ月目以降からは滞在ビザの延長が必要です。
私は半年まで観光ビザを延長し、半年毎に日本へ一時帰国してビザをリセット(いわゆる「ビザラン」)する方法をとっています。
税金と社会保障
私はフィリピンに来るにあたり、日本で国外転出および年金離脱の手続きを行なったため、日本での住民税・年金・国民健康保険の支払いはありません。
また、現在は日本に事業所や居住場所を持たずに、フィリピンにいながら日本からリモートで日本円を稼いでおり、この場合は日本での所得税の支払いも発生しません。
※ただし、どこにも住所を持たない=どこにも納税しなくていいとされているわけではないので、海外ノマドスタイルの確定申告についてはグレーゾーンなのが実態です。私は源泉徴収されていない売上については日本で申告を行いたいと考えています。
上記の状況のため、国民健康保険を利用することはできず、将来支給される年金も未払い期間に応じて減額されます。
緊急時の医療費はクレジットカードの海外旅行保険を利用し、日本で高額の医療費がかかる事態になった場合は、いったん全額負担→追って国民健康保険に加入→返金というかたちをとる予定です。
フィリピン滞在で発生する費用
さて、そんな私がフィリピンで暮らす上で発生する費用は、主に以下の項目です。
- 家賃
- 外食費
- 食品・日用品費
- 事業経費
- 観光ビザ延長費
- 交通費
- 娯楽費
- 通信費
- キャッシング利用手数料、利息
移住3カ月の各月の支出
ではいよいよ、フィリピン滞在で実際にかかった金額を見ていきます。
昨年12月半ばに移住してきたので、初期費用は省き、今年1〜3月の各月の純粋な生活費で検証します。
2019年1月
家賃 | ¥20,901 |
食品・日用品費 | ¥13,771 |
外食費 | ¥12,209 |
事業経費 | ¥11,134 |
第一回ビザ延長費 | ¥4,203 |
娯楽 | ¥454 |
キャッシング手数料 | ¥216 |
交通費 | ¥146 |
計 | ¥63,034 |
2019年2月
外食費 | ¥22,838 |
家賃 | ¥20,901 |
第二回ビザ延長(2カ月分・ACR-I込み) | ¥13,988 |
食品・日用品費 | ¥8,982 |
英語学習教材費 | ¥8,385 |
事業経費 | ¥5,475 |
娯楽費 | ¥454 |
キャッシング手数料 | ¥432 |
郵便物受取手数料 | ¥238 |
交通費 | ¥66 |
計 | ¥81,759 |
2019年3月
自転車代 | ¥23,251 |
家賃 | ¥20,901 |
外食費 | ¥19,691 |
食品・日用品費 | ¥13,380 |
クレジットカード年会費 | ¥10,800 |
事業経費 | ¥4,838 |
交通費 | ¥600 |
娯楽費 | ¥454 |
キャッシング手数料 | ¥432 |
計 | ¥94,347 |
3カ月間の合計支出は¥239,140でした。
月平均は¥79,713です。
数字上は、月8万円あればギリギリ暮らせるという結果になりました。
フィリピンで月8万の生活水準はこんな感じ
月8万で暮らせることはわかりましたが、そもそも生活水準はどの程度なのかが重要ですよね。
あくまで私個人の事例ですが、フィリピンでどんな生活をしているかを大まかに紹介します。
住居
私の住んでいるアパートは1LDKで、家賃は水道・光熱・WIFI・家具一式・プール&ジム利用込みで約20,000ペソ(¥42,000程度)です。
ここに彼氏と二人で住んでいるため、私が支払う家賃は折半した10,000ペソです。
ドゥマゲテの中ではやや高めな物件ですが、その分住み心地はかなり良いです。
建物は綺麗だし、プールとジムが使い放題なのもありがたいですね。
あと、フィリピンの田舎には珍しく、トイレに紙を流せる点も個人的にはポイント高いです。
不便な点としてはWIFIがたまに遅いこと、シャワーの水が弱いことですね。
食事
食事は朝・昼は自炊で、夜はほとんど外食しています。
食費や日用品費は大体二人で折半した額です。
外食はドゥマゲテの洋食や韓国料理レストランだと、大体一食300〜500ペソ程度です。
ローカルレストランだったら150〜250ペソ程度で済みます。
私は結構贅沢に外食している方だと思います。
外食より自炊の方が当然安く済みますが、日本よりも食材の調達がやや大変です。
たとえば魚の切り身とかはなかなか買えないので、自分で捌けないとなかなか食べられないかもしれません。
食品は基本的にスーパーマーケットで買いますが、野菜と果物だけローカル市場で買っています。
ローカル市場の方が安くて新鮮です。
私はお酒とタバコを嗜まないので、その出費はありません。
交通
街の中心地から少し離れたところに住んでいるため、街に出る手段は
・彼氏のスクーターで運んでもらう
・トライシクルをつかまえる
・自転車
の3種類です。
交通費として計上しているのは主にトライシクル代ですね。
これは日本と比べると格安で、一回乗るのに基本10ペソ(¥23くらい)です。
ただ、自分の自由な移動手段が欲しかったので、3月にマウンテンバイクを購入しました。
こういう突発的な出費も結構頻繁に発生します。2月にはIELTSの教材を買ったりしているし、3月はクレジットカードの年会費も発生していますね。
娯楽
この3カ月で費用が発生しているのはネットコミック購読のみです。
あとは別の月でamazon primeの支払いがあったりします。
基本的に家で仕事しているので、恒常的に発生する娯楽代はありません。
最後に:月収最低ラインはおそらく月10万円
というわけで、私の場合1カ月でかかる滞在費用は平均約8万円で、生活水準はこんな感じでした。
住居と外食だけやや贅沢め、あとはやや慎ましやかな生活かなと自分では思っています。
ただ、実際には半年ごとの一時帰国費用、体調不良時の医療費、知人たちとの交際費など、イレギュラーな支出が頻発するので、生活費ギリギリの収入だとジリ貧コースだと思います。
月収入の最低必要ラインはおそらく10万円くらいじゃないかと推測します。
ありがたいことに、今のところまだ月単位の収支がマイナスになったことはありません。
でもこのままではジリ貧→帰国コースというギリギリのラインです。
収入アップを図りながら、引き続き検証していきたいと思います!
[フィリピン留学・フィリピン移住]セブではなくドゥマゲテを選んだ理由
[2019年最新]フィリピン観光ビザ延長費をできるだけ正確に解説
[フィリピン]ドゥマゲテのWIFIカフェおすすめ11選
関連コンテンツ