泰緬鉄道 自力観光

[タイ観光]泰緬鉄道の自力観光おすすめコースを紹介(2020年)

泰緬鉄道 自力観光

こんにちは、フィリピン在住だけどバンコク一時滞在中のchieです。

泰緬鉄道をご存じですか?
太平洋戦争中、当時の日本軍がタイミャンマー(当時ビルマ)間で物資の輸送ルートを確保するために建設した鉄道です。

先日、この泰緬鉄道を見るべくショートトリップをしてきたんですが、すごく面白かったので、今回私が巡った観光コースを場所や行き方もあわせて紹介したいと思います。

泰緬鉄道は個人でもツアーでも行けますし、日帰りでも行けます。
今回私は個人で12日で行ったので、泰緬鉄道やタイの地方都市をじっくり自由に満喫したいという方に特にオススメです^^

泰緬鉄道観光:1日目

1.トンブリ駅からタイ国鉄ナムトック支線に乗る

まず、バンコク市内から泰緬鉄道の始発「トンブリ駅」に移動します。
トンブリ駅の場所はこちら。

メトロの最寄はMRTBang Khun Non」駅で、トンブリ駅までは徒歩15分ほど。
私はBang Khun Non駅まで行くのが面倒だったので、滞在先近くの駅からバイクタクシーで直接トンブリ駅まで行きました。

泰緬鉄道 自力観光

券売機はなく、対人カウンターでチケットを買います。
泰緬鉄道は外国人は乗車区間関係なく一律100バーツなので、何も言わず100バーツ出すだけでも買えます。

泰緬鉄道 自力観光

チケットはこんな感じ。自由席でした。
ちなみに乗った後で車掌さんから買うこともできます。

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こちらがトンブリ駅から出ているナムトック支線の時刻表(2020年2月時点)です。
ナムトック行きは1日2本で、今回は750分発の列車に乗ります。

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乗車すると駅員さんがまわってくるので、チケットを見せて穴を開けてもらいます。
近代的なBTSMRTと違い、国鉄の車両は古めかしくて独特の雰囲気があります。

車窓を見ているのも楽しいんですが、はんぱなく砂埃が入ってくるので全身砂だらけになります(笑)

2.クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)を列車から眺める

列車が出発してから2時間半くらいで、カンチャナブリにあるクウェー川鉄橋を渡ります。
映画「戦場にかける橋」の舞台として有名で、列車の走行がゆっくりになって乗客たちがざわざわし出すのですぐわかります。

列車から見るクウェー川鉄橋は↓こんな感じです。

鉄橋に窓から触れられるくらいスレスレを走ります。
この鉄橋は歩いて渡ることもできるので、列車のすぐ脇に人がいるのが面白いです。

クウェー川鉄橋は後で行くので、今はまだ下車しません。

3.アルヒル桟道橋(タム・クラセー桟道橋)を歩く

トンブリ駅を出てから4時間ほどで、列車は泰緬鉄道名物「アルヒル桟道橋(クラセー橋)」を通過します。

アルヒル桟道橋はクウェー川沿いの崖に建設された泰緬鉄道の難所で、木造の橋のスレスレを列車が通る景観が面白く、観光名所になっています。

これがアルヒル桟道橋を通過中の列車からの景色です。

めちゃくちゃスレスレ! 窓の真下には土台がほぼ見えません。

クウェー川側を撮影するなら左側の席に座っておきましょう!
ちなみに逆側の窓も岩肌スレスレで別のスリルがあります。

アルヒル桟道橋を通過後、タムクラセー駅で列車から降ります。

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ここから今度はアルヒル桟道橋を徒歩で渡って一駅戻ります。
この「徒歩で渡れる」のもアルヒル桟道橋の醍醐味です。

泰緬鉄道 自力観光

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線路を歩き始めてすぐクラセー洞窟があり、立派な仏像が安置されています。
建設当時は作業者たちの宿泊場所でもあったそうです。

みんなてっきりアルヒル桟道橋を渡りきると思っていたんですが、この時は私以外の観光客はみんな洞窟まで来たところでタムクラセー橋に引き返してしまいました。
一人で淋しく渡りましたが、まぁゆっくり写真が撮れて良かったです。

泰緬鉄道 自力観光

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足場が狭く高さもあるのでなかなか怖いです。

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渡りきると階段があって、鉄道の下に降りられました。
下から見ると木造なのが際立ってより怖い。

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降りたところがリゾート施設になっていて、青々とした芝生に綺麗な花がたくさん咲いていました。
とても気持ちのいい場所でした。

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ちょうどお昼の時間帯なので、このリゾートのレストランでランチをいただきました。
アルヒル鉄道橋を眺めながら食事できるナイススポットです。

泰緬鉄道 自力観光

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スイカスムージーとエビチャーハン。
どちらも美味しかったですが、特にスイカスムージーが激うまでした。

泰緬鉄道 自力観光

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階段で上に上がると「タムクラセー橋駅」です。
ここから今度はトンブリ行きの列車に乗ってバンコク方面へ引き返します。

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タムクラセー橋駅の時刻表(2020年2月時点)です。
タムクラセー駅に着いたのが大体12時くらいで、桟道橋を渡ってお昼を食べると1326分発がちょうどよかったです。

4.カンチャナブリでゲストハウスにチェックイン

行きで渡ったクウェー川鉄橋を再び通過し、カンチャナブリ駅で降ります。

クウェー川鉄橋で降りて橋をじっくり見ても良かったんですが、翌日にまわしました
宿泊はカンチャナブリのこちらのゲストハウスにしました。

WEE HOSTEL

駅から徒歩10分くらい。宿やバーが集まっているエリアにあります。
とても綺麗で居心地の良いゲストハウスでした。

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ドミトリーはカーテン付きでロッカーもあって使いやすかったです。

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トイレとシャワールーム。水回りも綺麗に清掃されていました。

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なんと、小さいけどジャグジー付きのプールがありました。
入らなかったけど気持ちよさそう。

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チェックインのときにお水ペットボトル1本もらえて、ウォーターサーバーから自由に補充もできます。
そしてインスタントコーヒーが無料。

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朝食なしのプランだったんですが、スタッフさんがトースト焼いてくれてバナナと一緒にくれました。
感動。

スタッフさんもみんなとても親切&フレンドリーで、個人的にかなり当たりの宿でした。

5.カンチャナブリのナイトマーケットで食べ歩き

宿にチェックインしてから周辺をぶらぶらしようかと思っていたんですが、ベッドに横になったらうっかり寝てしまいました。
起きたらなんと同室に同じ日本人で一人旅の女性がいて、速攻で意気投合し、一緒にナイトマーケットに行きました。

カンチャナブリのナイトマーケットは駅のすぐ横の広場にあります。

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広すぎず小さすぎずちょうどよいサイズ感で、でもローカルフードが一通り売っていてとても良かったです。

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串焼きとかたこ焼きみたいのとか摘みながらぶらぶらしました。

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このつくねみたいに見えるやつは魚のつみれでした。
甘辛のソースで美味しいです。

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マンゴーともち米を混ぜて甘いココナッツミルクをかけたやつ。
これも美味しかった!おはぎのお米みたいな感じです。マンゴーとよく合う。

ナイトマーケットの後は宿の近くのカフェでお茶しました。
カンチャナブリに限らずタイ全般かもですが、カフェがたくさんあってコーヒーが大体どこも美味しいです。

泰緬鉄道観光:2日目

1.クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)を歩く

昨日列車で通過したクウェー川鉄橋に、今度は徒歩で向かいます。

宿からは徒歩30分くらい。
トゥクトゥクもすぐつかまりますが、散歩がてら歩きました。

泰緬鉄道 自力観光

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宿が集まっているエリアからクウェー川鉄橋までは一本道ですが、この道沿いにおしゃれなカフェがたくさんありました。
カフェ巡りすると楽しそうです。

泰緬鉄道 自力観光

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野良犬や猫ものんびりしていました。
カンチャナブリの街はなんとものどかな雰囲気でとても気に入りました。

私がフィリピンで住んでいるドゥマゲテにちょっと似てる気がしました。
カンチャナブリも住んでみたいかも。

泰緬鉄道 自力観光

クウェー川鉄橋に着きました。
かっこいいですね!スコットランドで見たフォース鉄道橋をちょっと思い出しました。

泰緬鉄道 自力観光

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早速橋を渡ります。
アルヒル桟道橋と違って足場が結構広いのであまり怖くないです。

泰緬鉄道 自力観光

渡り切ってから振りかえるとこんな感じ。

ちなみに初日の行きの電車で、Amazon Primeでレンタルしておいた映画「戦場にかける橋」を観てきたので、実際に目の前で見るとテンションが上がりました。
レンタル199円。

この映画のことを全く知らずに観たんですが、想像していたストーリーと全く違って面白かったです。
映画でかけられるのは木造橋で、今の鉄橋よりサイズも小さいですね。

2.JEATH戦争博物館を見学する

クウェー川鉄橋のすぐ隣にJEATH戦争博物館があります。

この博物館が隣接の寺院とあわせてとても良かったので、別の記事にまとめました!

[タイ・戦場にかける橋]JEATH戦争博物館の魅力をごり押ししたい

ちなみに、この記事のサムネイル画像のクウェー川鉄橋はこのJEATH戦争博物館から撮ったものです。
クウェー川鉄橋の穴場撮影スポットとしてもおすすめ。

3.カンチャナブリのカフェでランチ

JEATH戦争博物館でかなり時間を使ってしまったので、出た頃にはもうお昼でした。
博物館のすぐ近くにあったこちらのカフェでランチにしました。

泰緬鉄道 自力観光

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タイカレーとスイカスムージー。
二日連続のスイカスムージーも美味しかったんですが、タイカレーがさらに美味しかったです。

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店員さんがとても親切で、料理を待ってる間に手作りのカンチャナブリ観光名所ブックを持ってきてくれました。
次はモンブリッジとエラワンの滝に行ってみたい。

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さっと食べてさっと出るつもりだったんですが、店員さんがおすすめ上手で食後のコーヒーまでいただいてしまいました。

タイのみなさん、「〇〇もいかがですか?」が上手でつい乗ってしまいます。
素敵なカフェでした^^

4. Death Railway Museumを見学する

続いてカンチャナブリ駅のすぐ近くにあるDeath Railway Museum(死の鉄道博物館)に向かいました。

泰緬鉄道 自力観光

歩き疲れたのでトゥクトゥクに乗りました。
10分かからず到着。当たり前ですが歩くより断然速い&楽ですね。

Death Railway Museumはオーストラリア人の研究者が私的に設立した研究機関兼博物館で、泰緬鉄道とその建設に従事させられた連合国軍捕虜たちの資料が展示されています。
入館料145バーツで、併設カフェのコーヒー1杯無料券も付いていました。

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JEATH戦争博物館は主に当時の日本軍の物品が説明少なに展示されている感じでしたが、Death Railway Museumの展示は歴史背景やデータの解説が豊富でかなり学術的でした。

泰緬鉄道 自力観光

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どの展示も長文の英語解説が付いていて、全部読むのはなかなか難しかったですが、気になったところをgoogle翻訳も使いながらつまみ読みしていきました。

泰緬鉄道建設では10万人以上の死者が出たともいわれ、さまざまな国籍の捕虜たちが犠牲になったことから、日本軍の戦争犯罪の一つとして国際的に認識されています。
当時の捕虜たちの労働環境がどれだけ過酷だったか、どんな悲惨な最後を遂げていったか、その一端を知ることができました。

Wikipediaでも「Burma Railway」(英語)の方を読んでみると、海外から見た泰緬鉄道建設がどんなものかが少しわかる気がします。

5.連合軍共同墓地を見学する

Death Railway Museumのすぐ隣に、泰緬鉄道建設で命を落とした連合軍捕虜たちの共同墓地があります。

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広々とした芝生に墓石が整然と並ぶ静かな場所でした。

墓石一つひとつの横にそれぞれ種類の異なる花が植えられていて、どれも綺麗に咲いていました。
敷地全体がとても丁寧に手入れされていることがわかります。

泰緬鉄道 自力観光

私が訪れたときも現地作業員の方達が何か細かい作業をされていました。
世界中から向けられている追悼の思いの強さをひしひしと感じました。

私が訪れた時は白人系の訪問者が後を立たず、アジア人は私だけでした。
そして私は日本人なので、自分の国籍が当時の「加害者側」であることを否応なしに実感させられました。

日本国内ではなかなか感じる機会のないことだし、いろいろと考えさせられもしました。
個人的には、日本人に特に訪問をおすすめしたいです。

6.バンコクへ帰る

泰緬鉄道 自力観光

カンチャナブリ駅からバンコクのトンブリ駅に戻ります。
連合軍共同墓地からカンチャナブリ駅は歩いてすぐです。

泰緬鉄道 自力観光

カンチャナブリ駅の時刻表(2020年2月時点)がこちら。
私は1448分発、1750分トンブリ着の列車で帰りました。

列車だとなかなか長旅なので、辛い人はバスやロットゥー(ミニバン)を利用するのも良さそうです。
↓こちらの記事に方法が詳しく紹介されていました。

カンチャナブリーバスターミナル(バスやロットゥーの拠点)

また、日帰りでさくっと回るならツアーも良さそうです。
こちらなど。
カンチャナブリ「戦場にかける橋」ツアー☆泰麺鉄道乗車と船で訪れる大人気プラン


以上、泰緬鉄道12日おすすめコースでした。
タイの地方観光、ぜひ楽しんでみてください^^

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