フィリピンに住みながらフリーランスを始めてもうすぐ1年が経ちます、chieです。
私はもともと海外で働くことに憧れていたんですが、実際にフィリピンに移住したきっかけの一つには「日本の息苦しさから逃げ出したくなった」という理由もありました。
なかなか言葉で表すのは難しいですが、例えば
少しでも空気を乱したら後ろ指を指されてしまいそうな。
一度でも過ちを犯したら二度と許してもらえなそうな。
大衆の正義の名のもとになら、それがどんなに陰湿な手法であっても肯定されてしまいそうな。
そんな空気をひしひしと感じるようになっていました。
そして自分自身もどんどんその空気に染まって、正義を振りかざす側になっていってしまう実感がありました。
話題になったドラマ「凪のお暇」では、日本社会のそのあたりの空気感が的確に表現されていたなぁと思います。
で、私は主人公の凪ちゃんによく「海外に来なよ!」と勝手に脳内アドバイスしていましたw
なんっじゃこの抉ってくるドラマは。
凪ちゃん、海外出ちゃえば一発だよ!
毒彼も毒親も追ってこれないしゴンさんみたいのうじゃうじゃいるよ!
しかも海外転出して住民税と年金抜けばお金もあんまり減らないよ!
って余計なお世話でしかないアドバイスをしてしまう。#凪のお暇— chie2323@フィリピン在住フリーランス (@chie23232) July 28, 2019
もちろん感じ方は人それぞれですが、私の場合は、日本から一歩外に出ただけで息苦しさがなくなりました。
他の国の人たちの(日本の常識からしたら)考えられないくらい自由な生き方や、自分とは真逆の考え方・価値観に触れる中で、「なんて狭い世界で生きていたんだろう」「なんてちっぽけな悩みでウジウジしていたんだろう」と感じられるようになりました。
だからもし凪ちゃんのように、会社や人間関係が辛くなってしまったとき、自分を肯定できなくてしんどいとき、「もう限界だ」ってときには、とりあえず海外に逃げるという選択はかなりアリなんじゃないかと思うんです。
ただ、どうしようもなく逃げ出したくなった人には、「こういう逃げ道もあるよ」とそっと伝えてあげたいなぁと。
とはいえ、海外経験がない身からすると、いきなり海外に住んで働くなんてハードルが高く感じると思います。
私がそうでした。理由は大きく3つ。
- 英語ができないから
- お金がないから
- 海外で働けるような専門スキルがないから
でもこれが、実は意外とそんなにハードルが高くないんです。
具体的には、「貯金があまりない」「英語が話せない」「専門スキルがない」状態でも、海外で生活する方法は結構たくさんあります。
そこで今回は、「今すぐ日本から逃げ出したい!」あなたに捧ぐ、英語力ゼロ・未経験でも海外で働ける方法を紹介したいと思います。
英語力ゼロ・未経験で海外で働く方法は6種類
私の知る限り、英語力ゼロ・未経験(さらに貯金もあまりない状態)でも海外で働ける方法は以下6種類です。
- ワーキングホリデー
- 青年海外協力隊
- 留学してアルバイト
- 日本でグローバル企業に就職して現地駐在
- フリーランスでリモートワーク
- 海外インターンorボランティア ※無給
一つずつ解説していきます。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデー(通称ワーホリ)は、日本と協定を結んでいる国において一定のルールのもと就業しながら滞在できる制度です。
就労ビザを取るのがなかなか難しい国であっても、この制度を利用すれば、ワーキングホリデービザの範疇で語学学校に通ったりアルバイトすることができます。
日本人に一番人気なのはなんといってもオーストラリアで、ワーホリ利用者の半数以上が滞在先にオーストラリアを選択していると言われています。
他にもカナダ、ニュージーランド、韓国など、日本は現在計22カ国とワーホリ協定を結んでいます。
参考:日本ワーキング・ホリデー協会
海外に滞在しながら給料を得る手段として、最も手軽でポピュラーな手段と言えます。
唯一の難点は年齢制限で、国によって異なりますが基本的に31歳以上だとワーホリは利用できません。
私は気づいたときにはもう年齢が手遅れでした…ちょっと後悔。。
青年海外協力隊
外務省所管JICAによる海外ボランティア派遣制度です。
90以上の国に対し、様々な分野でボランティア隊員を派遣しています。
分野や派遣先にもよりますが、英語力の要件は実はそこまで厳しくなく、応募に必要な最低ラインは中学卒業程度(英検3級もしくはTOEIC®スコア330点)。
また、「コミュニティ開発」「PCインストラクター」「環境教育」などの分野であれば、特別な技術・資格や業務経験がなくても応募できます。
青年海外協力隊はボランティアではありますが、訓練中や派遣先での生活費や渡航費用、帰国後の社会復帰費用などが手当として支給されます。
また、ワーホリと違って20歳~69歳まで幅広い年齢層が応募できるのも魅力です。
留学してアルバイト
就労ビザを取ることが難しい国でも、その国の留学生になればアルバイトが認められるケースがあります。
例えば、オーストラリアとニュージーランドは、学生ビザを取れば語学留学でも2週間40時間まで就労可能。
アイルランドも政府認定の語学学校に入り外国人登録をすれば、週20時間までアルバイトが認められます。
この方法でオーストラリアで働く日本人は比較的多く、ワーホリに次ぐポピュラーな手段ではないかと思います。
ワーホリと違い就労時間の制約が厳しいですが、夏休みなどの休暇中はフルタイムで働くことも可能です。
難点としては、学業優先になるためワーホリほどは稼げないところです。
年齢的にワーホリが利用できず、多少貯金があって語学習得に投資したいという人にはおすすめの方法です。
日本でグローバル企業に就職して現地駐在
「グローバル企業に就職」と言うとなんだかハードルが高く感じますが、要は「海外勤務を募集している日系企業に応募する」ということです。
実は、語学・経験不問でも現地勤務を募集している日系企業は結構たくさんあるんです。
試しにアジアの現地就業仲介サイト「カモメアジア転職」で語学・経験不問の募集をざっと探してみると、以下のような仕事が見つかりました。
こういった現地就業を紹介しているサイトは色々とあります。
また、仲介を通さなくても、企業が直接募集している場合もあります。
私の住んでいるフィリピンだと、特に多いのが語学学校のスタッフ。
「語学学校だから英語力いるでしょ!」と思いがちなんですが、意外とそうでもなかったりします。
↓例えばこちらの求人は英語力不問です。
他には、日本食レストランや日本人宿なんかも直接募集が比較的多いイメージです。
ウェブサイトやTwitter、Facebookをチェックしておくと見つけやすいです。
ビザに関してあえてグレーにしている企業には応募しないよう気をつけてください。
フリーランスでリモートワーク
私が今フィリピンでやっている方法がこれです。
観光ビザで海外に滞在しながら、日本から仕事をリモートで請け負っています。
詳しくはこちらの記事でどうぞ!
海外インターンorボランティア ※無給
日本企業が募集している海外インターンやボランティアを利用する方法です。
これは完全に無給になってしまいますが、条件が宿泊と食事付きのものもあります。
これも多いのは日本人経営の語学学校ですね。
例えば下記などは英語力不問で募集されています。
そしてこちらは日本人宿のボランティアスタッフ募集。
さらに、ピースボートのボランティア乗組員なんかもあります。
最後に:「とりあえず語学留学してみる」もおすすめ
もし語学留学できるくらいの貯金があるなら、現地就業を見据えつつとりあえず留学しちゃうというのも個人的にはおすすめです。
ここまで紹介してきた通り、特にフィリピンの日本人経営語学学校は学生インターンを募集していることがよくあります。
実際、語学学校のスタッフさんにきっかけを聞くと「元々は生徒として来た」という人も多いです。
学校以外でも、留学中に現地の日本人コミュニティと積極的に関わっていくと、レストランや宿やショップなどのオーナーと知り合う機会が生まれて、「じゃあうちで働いてみる?」と話が進むことは珍しくありません。
日本にいるときはなかなかイメージが湧きませんが、実際に現地に来てみると、そんな経緯で働いている日本人にたくさん出会います。
どうでしょう。「日本脱出」、そんなに特別なことじゃないような気がしてきませんか?
海外で働くことに興味がある人はもちろん、何もかもリセットしたいほど今限界を感じている人にも、逃げ道の一つとしてこの記事が届いたら嬉しいです。
・海外在住フリーランスになる方法と流れ【簡単だけど難しい?】
・[海外在住フリーランス]メリットとデメリット(10ヶ月やってみた感想)
・[フィリピン移住]1カ月でかかる費用はいくら?生活水準も公開
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