フリーランス メリット デメリット

[海外在住フリーランス]メリットとデメリット(10ヶ月やってみた感想)

フィリピン在住フリーランスのchieです。

海外に住みながら働くことは私にとって憧れでした。
会社員を辞め、リモートで仕事を請け負うフリーランスになることによって、実現することができました。

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現在は、フリーランスとしてフィリピンに住み始めて約10ヶ月。
憧れを現実にしたことで改めて、海外在住フリーランスの良いところと、「ここはちょっとしんどいな」と思うところが見えてきました。

そこで今回は、私が10ヶ月実際に体験してみて感じた海外在住フリーランスのメリットとデメリットを紹介したいと思います。

今後海外への移住やフリーランスとして独立することを検討中の方は、よかったら一つの体験談として参考にしてみてください!

海外在住フリーランスのメリット1:自分の人生にフォーカスできるようになった

フリーランス メリット デメリット

メリットを一言でまとめると、これに尽きるかなと思います。
なる前の自分と比べると、格段に自分の人生にフォーカスできるようになりました。

そう思える理由を一つずつ説明します。

1.他者との軋轢がなくなった

まず、会社という組織に属さないことで、他者との軋轢がなくなりました。

フリーランス、中でも私の場合は完全リモートの個人作業なので、基本的にスケジュールはすべて自分次第。
タスクも全て自分が担当するので、他の誰かと協力して仕事を進める必要がほぼ無くなりました。

会社員の頃は、まず打ち合わせと会議がとても多く、中には存在意義がわからないような会議でも出席義務があったり、疲弊することが少なくありませんでした。
また、チームワークにはチームワークならではの楽しみもありましたが、一方で常に他者との関わりに気を配る必要があり、時には「迷惑を掛けた・掛けられた」で気を病んだりすることも多くありました。

さらに、海外に出ることで、直接接触する人間関係も物理的に最小限にならざるを得ませんでした。
日本にいた頃よりも人間関係が極端にシンプル化した分、そこから生じるストレスも最小限になったと感じています。

そして私の場合、日本では満員電車での通勤がとてもストレスだったんですが、今思うとそれも同乗者たちとの無言の軋轢がストレスになっていたのかなと思います。
日本の通勤電車は地球規模で見てもかなり有数なネガティヴオーラの溜まり場な気がします。

2.お金が減らなくなった

日本で会社員をしていた頃と比べて、月々の支出が大幅に減りました。
その理由は、海外転出したことで国民健康保険と住民税の支払いが無くなり、さらに国民年金を抜いたためです。

次に大きいのが家賃(+光熱費・水道代)。
フィリピンに住むことで家賃が格段に安くなりました。

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税金関係は、実際に抜いてみて初めて「こんなに支出の割合を占めていたのか」と驚かされました。
フィリピン在住であれば、月収10万円、つまり年収120万円でも収支が成り立つと思います。

3.同調圧力から解放された

海外に出て初めて、日本で生活していて受ける同調圧力の強さに気づかされました。
髪型、服装、食事、発言、友人、家族、仕事、生き方そのものまで、あらゆる場面で「みんなと同じであること」を無言で強いられるような感覚がありました。

中でも特に強く感じていたのは、何かに失敗した人や社会に迷惑を掛けるような存在を徹底的に非難する圧力です。

サービスに不満を感じたらクレームを。
公共の場でマナーが悪い人がいたら吊し上げを。
有名人がルールを逸脱したら公開処刑を。

大げさに思われてしまうかもしれませんが、現代の日本には「正義の名の下なら、過ちを犯した人間には何をしたっていい」という恐ろしさを感じました。
そして何よりも恐ろしいのは、自分自身もその「正義」に、無意識のうちにどんどん染まっていってしまうことです。

当時の私の日記がこちらです。

日本はびっくりするほど安全で、清潔で、便利で、とにかく快適だ。いろんな国を訪れて「世界は広い」と思い知ったけど、それでも「こんなに快適な国は地球上でただ一つなんじゃないか」と思っちゃうほどに。そんな日本という国を築き上げるのに、先人たちのどれだけの知恵と工夫と努力があったことだろう。
なのに私はその「ありがたさ」に、いとも簡単にかまけてしまう。稀有だとわかっている筈なのに、すぐに「あって当然」と思ってしまう。
やがてその快適さが少しでも損なわれると、それだけで不満を持つようになる。それを自分以外の誰かの不備や失敗のせいにしたくなる。ネチネチと責め立てたくなる。「私は悪くないのに」と言いたくなる。
自分は決して失敗するまい、誰からも責められるまいと、自分で自分を膜で何重にも覆っていく。息がとんどん苦しくなる。いつのまにか、膜の中にいる真っさらな自分がどんな姿だったか、自分でもわからなくなっていく。

ここフィリピンは、日本人の一般的な感覚と比べると圧倒的にユルイ国です。
レストランの店員さんはスマホを眺めているし、家電店の店員さんは商品のカラオケで熱唱してるし、近所のおじちゃんは一日中ぼーっと日向ぼっこしていたりします。

どんな服やメイクを好もうと、組織に属さず怪しく働いていようと、奇異の目を向けられたり咎められたりすることを気にする必要はありません。
日本でまとっていた自分の皮がポロポロと剥がれて、生身の自分で過ごせるような安心感があります。

4:慢性的な体調不良がなくなった

日本にいたころは慢性的な体調不良を抱えながら働いていました。
具体的には、腹痛、目眩、難聴、喉の違和感などです。

それが不思議なことに、フィリピンに来てからはパッタリ無くなりました。

なんでもストレスのせいにするのは安易かもですが、結果から見るとやはりストレスが原因だったのかなと思いました。

以上のような変化によって私は、あまり他のことに悩まず、自分の将来だけを見据えてチャレンジができるようになりました。

日本にいた頃は、そもそも長期的な目標をあまり持たず、とにかく「1日1日をやりきる」という刹那的な生き方でした。
これは環境のせいというよりも私自身のせいだったんですが、思考停止してしまっていた背景には「税金は多くて当然だ」「仕事がプライベートを圧迫しても仕方ない」という諦めがあったことも事実です。

生き方と働き方を変え、そういった諦めがほとんど消えることで、1日1日を自分主体で生きている実感が持てるようになりました。

海外在住フリーランスのメリット2:視野が広がった

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海外に出ることで、自分がいかに狭い視野でこれまで生きてきたのかに気づかされました。

先にも書いたように、フィリピンではみんなとてもテキトーに働いています。
何事もスケジュール通りに進まなかったり、約束が反故にされたり、みんなちょっとした理由で欠席したりします。

でもこれは、日本で生まれ育った私の価値観だからそう感じるわけで、ここではごく普通の感覚なわけです。
(良いか悪いの話ではなく)

他にも、自分が当たり前だと思っていたことが実は日本だけの特異なことだったり、逆に海外で当たり前のことが日本では特異なことだったりと、あらゆる「違い」を目の当たりにさせられます。
海外に住むと、まさに井の中の蛙が井の外へ出たような感じで、視野が大きく広がっていくのを実感できます。

同時に、日本で自分が気にしていたことがとても小さいことに感じられて、気が楽になります。
さらには、現代の日本にはない海外ならではの問題、例えば圧倒的な貧富の格差や現在進行形の戦争などにも直面して、色々と考えさせられたりもします。

こういった視野の広がりは、情報感度を高めれば日本にいながらでも得られるはずですが、私はそれができませんでした。
海外に出ることがなければ、日本だけの常識を正義と信じたまま人生を終えたかもしれません。
それが良いことか悪いことかはわかりませんが、私自身はそこを抜け出せてよかったなと思っています。

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海外在住フリーランスのデメリット1:圧倒的な孤独

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さて、それではデメリットの方いきましょう。
まず個人的に一番大きいと感じているデメリットから。

フリーランス、想像以上に孤独です。
海外在住だと、場合によってはより一層孤独になるかも。

メリットの方で「他者との軋轢がなくなった」ことを挙げましたが、これは同時に何もかも自分一人で責任を負わなければならないということでもあります。
体調を崩して作業ができなくても代わりにやってくれる仲間はいないし、売上が減ればダイレクトに自分の収入が減ります。
リスクを分散できないため、組織よりも脆弱にならざるを得ません。

そして何よりしんどいのが精神的な孤独です。
会社でチームワークをしていたときは、仲間とクライアントへの愚痴を言い合ったりもできましたが、フリーランスはそれすらできません。

毎日話し相手もいない中、ひたすら一人でパソコンに向き合う。
平気な人もいると思いますが、私は多分無理です。精神を病むと思います。

解決策としては、フリーランスでも仲間をつくって働くことです。
フリーランスが集まるコワーキングスペースで友達をつくって働くのもいいし、あえてチームを組んで仕事を請け負うのもいいと思います。

私の場合、幸い会話の多い彼氏が同居しているので孤独を感じずに済んでいます。
たまに1ヶ月くらいなら他の国へ一人でノマドワークしに行くのもいいかなと思っています。

海外在住フリーランスのデメリット2:自己管理が大変

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私のようなリモートワークのフリーランスだと、スケジュールが完全に自由です。
作業は何時から始めようと、どこでしようと自由。
通勤も朝礼も、タイムカードも日報もありません。

だからこそ自己管理力・精神力が試されます。
「まだ締め切りまで日数あるしな…」とか油断すると最後、丸一日Youtube見て終わってしまったりします。
逆に締め切りに間に合わせるためには、風邪を引いても熱を出しても休めないし、徹夜してでも終わらせなければなりません。

時間と場所の制約がないからこそ、意識の切り替えも困難です。
フリーランスの場合、常に何かしらやらなければならないことがあり、仕事の依頼も不規則に来るため、完全な休日をつくることもなかなかできません。
結果、仕事モードとプライベートモードの切り替えができず、ついダラダラ作業してしまったり、ついダラダラ休んでしまったりします。

海外在住フリーランスのデメリット3:医療面が不安

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フリーランスの不安点として、会社員と比べて収入が安定しないことがよく挙げられます。
ただ、これに関して私の場合は、そもそも日本で会社員として働いていた頃も低収入だったため、日本の税金を抜き物価の安い国に住むことで利益はそんなに変わらなくなりました。
むしろ会社員時代よりも、自分の努力次第で収入を上げていける可能性を感じています(今のところ…)

もう一つの不安点は、日本国民としての福利厚生が利用できないことです。
私の場合、年金はもともともらえる確証がなかったのでまぁいいかと思っているんですが、医療に関しては不安を感じています。

費用負担については、怪我や急病の場合はクレジットカードの海外旅行保険が使えるし、日本で長期的に医療サービスを受ける場合も国民健康保険に再加入できます。
ただ、前者の場合は現地の病院にかかることにどうしても不安があります。

私の住んでいるドゥマゲテには大きな大学病院があり、医療面もフィリピン国内では比較的しっかりしている方だと思いますが、それでもやはり日本の病院とは比較になりません。
何度か付き添いで行ったことがあるのですが、診てもらえるまでにかなりの時間がかかったり、入院にも独特のルールがあったり、診察も処方もいまいち納得がいかなかったりしました。

タイのバンコクなど医療ツーリズムが発展している都市であればまた別ですが、今の私の状況だと、できることなら医療は日本で受けたいなぁというのが本音です。

最後に:自分の人生にフォーカスできる幸福感は果てしなく大きい

以上、海外在住フリーランスのメリットとデメリットを紹介しました。

私は何事にも良し悪しがあり、どんな場所でどんな事をしていようと隣の芝生は青く感じるものだと考えています。
その考えを踏まえた上でも、私にとって海外在住フリーランスはメリットの方が圧倒的に大きかったと感じています。

自分の人生に思いっきりフォーカスできる。
本当にこれに尽きます。これがもたらす幸福感は果てしなく大きい。

それに比べたら、いくつかのデメリットなんてとても小さく感じるんですよね。

とはいえ、まだ10ヶ月。
フリーランスとしても海外在住者としてもひよっこの私には、まだまだ本質が見えていないだけかもしれません。

今後の成り行きを自分でも楽しみにしながら、引き続きチャレンジしていきたいと思います!

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