会社の評価制度がしっくりこない人にオススメしたい目標設定の方法

フィリピンで在宅フリーランスをしています、chieです。

日本の多くの企業で、評価制度の一環として目標設定が実施されていますよね。
私は東京での正社員時代、これが憂鬱で憂鬱で仕方がありませんでした。

「目標設定しろって言われても、特に無いしな…」
そもそもこれって自分の目標なの?会社の目標なの?」
「自分で設定しても結局上長に変えられちゃうんじゃないの?」
「達成したところでどれだけ評価してもらえるんだろう…」

こんな感じで、「どうせ茶番でしょ?」と斜に構えてしまっていました^^;

ただ、会社を辞めてフリーランスになった今は、もっとこんな風に目標設定に取り組めばよかったなと思ったりします。
今回はそこをちょっと深掘りして、当時の自分に伝えたい「しっくりくる目標設定の方法」を書いてみたいと思います。

私と同じように、会社の評価制度や目標設定が憂鬱な方や、なんだかしっくりこないという方など、よかったら読んでいってください!

そもそも目標設定は何が憂鬱なのか?

評価制度は会社によって違いますが、大まかに

  1. 上長と面談して次の期の目標を設定する
  2. 期の終わりに再度上長と面談を行い、目標の達成度を元に評価を受ける

という流れだと思います。

私の場合、これの何が憂鬱だったかって、目標がまったくピンとこないことです。

最初に自分で目標を設定しないといけないのですが、一体何をどう設定すればいいのかさっぱりわからない。
それでもなんとかひねり出してシートにそれらしいことを書くと、今度はそれが上長の意見と全然一致しない。

結局自分も上長もいまいちしっくりこないまま、「まぁ決まりだからとりあえず」という感じで妥協して体裁を整える。
こんな感じになっていました。

そもそも設定した目標がしっくりきていないわけですから、そこに向かうモチベーションも低くなります。
こうなるとあとはもう負のループです。

そしてこれ、私の場合はさらに残念なことに、たとえ目標を達成できたとしても憂鬱でした。
「自分で目標に向かって努力した」という実感がなかったからです。

もう一つ、憂鬱のループに陥ってしまう原因がありました。
それは「目標を設定できない自分」を責めてしまうこと。

当時、私にとって会社での仕事は「組織から与えられるミッション」という認識でした。
「生きていくにはお金がいる」→「お金は会社で働かないともらえない」→「だから会社の指令をこなす」という考え方をしていました。

与えられるからこなすのであって、自分から「これがしたい」と望むことが特になかったんです。
もしあったとしても、それは「自分の目標」ではなく、タスクを人員に振り分ける「役割分担」という認識でした。

これだと、「あなたの目標は何?」と聞かれても答えられなくて、「会社の望むことをやります」という受け身な姿勢になってしまうんですよね。

受け身が必ずしも悪いとは限りませんが、主体性のない自分が子どもっぽく思えて凹みました。
周りに目標を主体的に持って働いている同僚もいたので、自分と比べてなおさら憂鬱になりました。

 
でもこれ、他の同僚にも聞いてみると、私と似たような葛藤を抱えている人が少なくなかったんですよね。
目標設定を評価に取り入れている会社では、こういう状況は結構「あるある」なのかもしれません。

結論:一番の近道は、自分のメリットになる目標を設定すること

いきなり結論ですが、私が考える「しっくりくる目標設定の方法」は、自分のメリットになる目標を設定することです。
こう考える理由は2つあります。

理由1:会社を自分のために「利用」できる

会社員時代、評価制度で設定する目標は私にとって「自分ゴト」ではなく「会社ゴト」でした。
私が会社に貢献できることは何か、会社にとってのメリットは何か、それだけを考えて目標を設定していました。

でも会社を辞めてから、実はそれが私個人のメリットにもなっていたことに気づきました。
具体的には、会社から与えられた目標に立ち向かう中で、自分でも気づかないうちに会社以外でも使えるスキルが身についていたんです。

例えば、売上目標を達成するために当時実践した営業活動は、フリーランスになった今とても役に立っています。
他にもデザインの提案スキル、ウェブサイトの運用ノウハウ、アクセス解析スキルなど、目標制度で取り組んで現在役に立っていることは数えたらキリないほどです。

フリーランスになった今だから言えることですが、会社という組織は「スキルを学ばせてくれて、かつ給料もくれる」という、ある意味夢のような場所でもあります。

とはいえ、別にフリーランスになる予定もないし、会社でずっと働いていくつもりだという人には、これもあまりピンとこない話かもしれません。

でも、働き方が多様化し続けているこの時代に、果たしてどれだけの人が「定年まで勤め上げる」覚悟で働いているでしょうか。
それに、「職場環境が辛くなってしまった」「家庭の事情で通勤ができなくなった」「会社の経営が傾いた」「リストラになった」など、勤続できなくなる可能性はいくらでも転がっています。

そして寿命が伸び続けている今、もし仮に定年まで勤続したとしても、その後の収入手段も考えておかなければいけません。
自分の人生を「会社」という一つの柱に依存してしまうことはリスクでもあるのです。

だからこそ、会社以外でも使えるスキルを身につけておくことはとても重要。
「いずれ独立するならどんなスキルを身につけておきたいか」を想像して、会社の目標をそのスキルを身につけるための内容に置き換えてしまうのが吉です。

これだと目標が自分ゴトになりますから、達成できれば自分の人生のメリットに直結して、モチベーションが格段に上がります。

理由2:自分の成長が会社にとってもメリットになる

この方法だと、自分のメリットにはなっても会社のメリットにならないんじゃないかと思う人もいるかもですが、個人的にはそんなことはないと思います。

どんな目的であれ、社員が新しいスキルを身につけることは、会社に対しても必ず何らかのメリットを生むはずだからです。

目標を面談で上長にプレゼンする際は、そのスキルを生かして会社でどんな役割を担いたいか、それが具体的に会社にどんなメリットをもたらすかまで含めて伝えてみてください。
本当はその先の「独立後に使う」ことが目標なわけですが、その手前で会社にもメリットがあることは事実ですから、上長としては否定できないはずです。

かつ強いモチベーションを上長に伝えることができれば、よほど非情な上長でない限り応援してくれるのではないでしょうか。

最後に:目標のない人生は虚しい

フリーランスになった今、しみじみ実感することがあります。
それは、目標のない人生は虚しいということです。

会社員時代の私は、会社での目標以前に、自分の人生の目標さえ何も持っていませんでした。
朝起きて出勤し、会社が与えてくれたミッションをこなし、疲れ果てて帰宅し眠る。その毎日を思考停止して繰り返していました。

今思えばそれは、会社という小さなケージの中で、会社に飼ってもらっているハムスターのようでした。

そんな日々が変わったのは、会社を辞めて新しいことを始めるという目標ができたときから。
まるで白黒の絵に色が塗られていくように、目に映る世界が鮮やかに変わっていきました。

行きたいところ、学びたいこと、身に付けたいスキルがどんどん増えていって、主体的に行動するようになり、たくさんの人に出会いました。

ハムスターがケージの外に出ることが、幸せかどうかはわかりません。
ただ私の場合は、人生の虚しさは無くなりました。これだけは確かです。

この記事に会社員の独立をすすめる意図は全くありません。
ただ、もし会社の評価制度や目標設定にモヤモヤしていたら、自分主体でうまく利用できる道を探してみることをオススメしたいです。

 
私のように、会社を辞めてから「ああしとけばよかった」と後悔しないためにも!
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