子どもの頃から、スナフキンのように楽器を弾きながら旅するのが夢でした。
アジアの喧騒の中で、シルクロードの砂漠の真ん中で、ヨーロッパの旧市街の片隅で。
異国の風を感じながら音楽を奏でられたら、どんなに気持ちがいいだろうと。
そこで32歳の冬、私はハープを買いました。
完全初心者でしたが、いきなり買ってしまいました。
ハープって、人生の中でなかなか出会う機会がないというか、結構レアな楽器だと思います。
ところが、いざやってみたら、意外ととっつきやすくてカジュアルな楽器だったんです。
これ、楽器弾きの間でもまだあまり知られていない気がします。
そこで今回は、ハープがいかに初心者向きでカジュアルな楽器か、その魅力を解説したいと思います。
特にギターやピアノ以外で弾き語りしてみたい人とか、是非これを読んでハープを検討してみてほしいです!
ちなみに私は完全初心者の状態から独学で練習し、1年後なんとかこれくらい弾き語れるようになりました。
(台湾の淡水にて)
ザ・素人ですみません!
でも「とりあえずこのくらいでもいい」という方は是非続きを読んでいってください!
ハープのカジュアルさ①:簡単に音が出せる
楽器って結構、音を出すまでが大変です。
たとえばクラリネットとか管楽器だと、初心者はいくら吹いても最初は音が出ないですよね。
バイオリンは弓で弦を擦れば音が出ますが、しばらくはしずかちゃん状態が続きます。
ギターもピックで弾けば音は出ますが、コードを押さえるのが辛くて挫折しがちです。
最も音を出しやすい楽器の代表格はピアノです。
ピアノは鍵盤を押しさえすれば音が出ます。
そして、そのピアノとほぼ同じ仕組みなのがハープです。
具体的には、1つの弦(鍵盤)に対して1つの音しかあてがわれていないので、ギターのように弦を押さえながら弾く必要はありません。
「ド」の音を出したいと思ったら、「ド」の弦を弾けばいいだけ。
最高にシンプルです。
ハープのカジュアルさ②:ピアノと似ている
ハープとピアノは音の出し方が同じ(1弦につき1音)なので、弾き方も自然と似てきます。
例えば、ハープもピアノと同様に右手で高音(メロディ)・左手で低音(伴奏)が基本スタイルになります。
よって楽譜も、ピアノの楽譜をそのままハープに応用できます。
ハープのカジュアルさ③:サイズが幅広い
ハープっていうと、
このサイズ感をイメージする人が多いと思うんですよ。
でも実際にはかなり幅広く種類があって、
これくらいのサイズのもあります。
いきなりコンサートハープじゃなくても、気軽に持ち運びできるサイズで始められるんです。
「千と千尋の神隠し」の木村弓さんが弾く「ライアー」なんかは、サイズも手頃でとっつきやすそうですよね。
ハープのカジュアルさ④:値段も幅広い
ハープっていうと、どちゃくそ高そうじゃないですか。
でも実際には、5万円以下から買えちゃいます。
例えばこんな感じ。
金額的にも決してハードルの高い楽器ではないんです。
ハープのカジュアルさ⑤:みんな知ってる
ハープって、弾く人はレアなのに、楽器の知名度はなぜか抜群です。
私は長年マンドロンセロという激マイナーな楽器を弾いていたんですが、「その楽器なんですか」と聞かれる度に説明に苦慮していました。
でもハープではそんな苦労は全くありません。
説明は一言「ハープです」って言えば済むし、初対面の人にもすぐ覚えてもらえます。
なんなら名前や顔よりも「ハープを弾く人」という情報だけ覚えられてしまうことも多いです。
ハープのカジュアルさ⑥:弾き語りにとても向いている
ピアノと似ているということは、伴奏に適した楽器であるということ。
つまりハープは弾き語りにすごく向いている楽器なんです。
実際、ハープの弾き語りアーティストって結構います。
そして小さめのサイズを選べば、それこそギターなみに手軽な弾き語りの相棒になります。
ちなみに私のハープは「ハープシクルハープ」というものですが、実際にこれを持って世界20カ国を周りました。
飛行機に乗る度に一悶着したり肩を痛めたりやや大変でしたが、異国の風に吹かれながらハープを奏でる幸せを噛みしめる度、その苦労は吹っ飛びました。
このハープシクルハープはまさにカジュアルなハープで、軽くて持ち運びしやすく見た目もシンプル、値段も7万円台からとお手頃です。
それでいて音質やボリュームはしっかりとハープらしさがあり、とてもコスパの良い楽器だと思います。
気になる方は是非チェックしてみてください!
製作会社のウェブサイトがこちら
日本で買うならこちら「中林貿易」さん。
私が買ったのはハイグレードの「フルシクルハープ」タイプで当時15万円ほどでしたが、今Amazonで同タイプがめっちゃ安く出ています。これはかなりお得です…!
最後に:弾き語りじゃなくてもハープおすすめです
以上、意外と知られていないハープのカジュアルな魅力でした。
私は弾き語りでハープを弾いていますが、それは両手でメロディと伴奏を演奏する実力がまだないからで、もっと練習していずれは歌なしの独奏もできるようになりたいと思っています。
ハープ、独奏もめちゃめちゃかっこいいですよ!
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