ランサーズでノースキル・未経験から始められる仕事の代表格がライティング案件です。
特定のスキルはないけど副業やフリーランスにチャレンジしたいというときは、まずライティングを検討する人が多いと思います。
でも参入障壁が低いということは、それだけライバルの数が多いということ。
2019年5月現在のランサー数は
- ライター:5,817人
- デザイナー:3,067人
- Webデザイナー・マーケッター:2,373人
- エンジニア:1,328人
と、ライターが群を抜いて多くなっています。
しかもその中には既に認定ランサーが2,398人もいる状態。
未経験でこの激戦区を勝ち抜いて案件を獲得するなんて、もはや無理ゲーにしか思えないですよね。
この状況を見て、ライティング案件をチャレンジする前に諦める人も多いのではないでしょうか。
でも私は、ライティングの実績ゼロ・提案ゼロの状態でライティング案件を受注することができました。
さらに、その受注をきっかけに他のクライアントさんからもライティングの依頼をいただけるようになりました。
というわけで今回はその方法を解説したいと思います。
ランサーズでのライティング案件がなかなか受注できなくて心が折れそうになっている方、よかったら一つの体験談として参考にしてみてください!
ライティング案件受注の経緯
経緯はとてもシンプルです。
ある日突然、知らないクライアントさんからこのような相談メールが届きました。
このメールにお返事をしてそのまま受注となりました。
案件獲得のために自分からした営業活動は何もありません。
きっかけはたった一つ、「経歴」
クライアントさんが私を見つけてくださったきっかけはフィリピン留学の経歴でした。
私は自分のプロフィールページに下記のように経歴を記載していました。
ランサーズでは、クライアント側がランサーを探す際にフリーキーワードで検索することができます。
実際に「フィリピン留学」で検索してみると、29人のランサーがヒットし、私は2019年5月現在で上から4番目に表示されます。
つまり、経歴に「フィリピン留学」のキーワードを入れていただけでクライアントさんに見つけてもらえたということです。
案件依頼を受けるために必要な視点
クライアントのニーズは意外なところに埋まっている
私のこの経験から言える、案件依頼を受けるために重要なことは一つです。
プロフィールの経歴をしっかり書くこと。
そしてその際に意識すべきは、クライアントのニーズは意外なところに埋まっているということです。
案件獲得にはいくら営業努力が大事といっても、実績ゼロの状態で自分を売り込むことはなかなか難しいというのが本音だと思います。
でも、実はどんな人でも、実績以外にもさまざまな市場価値を持っています。
実際、私はフィリピン留学の経験が市場価値を持つとは全く想像していませんでした。
フィリピン留学に関連する案件なんて全体の中でごくわずかだろうし、経歴として珍しくもないだろうと思っていました。
でも数だけで見れば、実はライター5,817人中29人だけが持つレアな経験だったんです。
クライアントがフィリピン留学体験者を求めていたら、それだけでトップ30に入れる、そんなプラチナチケットを知らず知らずのうちに持っていたということになります。
自分では無価値に思える経験でも、市場によっては決して低くない価値を持つことがあるのです。
実体験は何よりも強い
ライティング案件を受け始めて気づいたことですが、特にWEBライティングの分野では、SEOを意識した情報まとめサイトの記事需要が高まっていると感じます。
そしてある特定のジャンルでSEO的価値を持つ記事を書くなら、自分の実体験に基づいて書くのが最も効果的です。
実際に経験したことだからこそ、既存サイトの焼き直しではない、濃くて説得力のある記事を書くことができます。
何よりゼロから調べるよりも圧倒的に書きやすく、納品スピードも上がります。
クライアント側もそれがわかっているからこそ、経験者を探すのだと思います。
そしてそれがライティングの実績より重視されることも珍しくありません。
以上のことから、もしランサーズで案件がなかなか受注できず悩んでいたら、自分の経歴の中で無価値と思い込んで記載を省いてしまったことや、あまり詳しく書かなかったことがないか、改めて見直してみることをおすすめします。
自分の市場価値は自分ではなかなか見えにくいので、周りの人に聞いてみるのもよいかもしれません。
たとえ今すぐ受注に結びつかなくても、後で実を結ぶ可能性は十分にあります。
受注確度がさらに上がる(かもしれない)ひと工夫
ここからは余談ですが、クライアントさんから案件相談をいただいた後も、確実に受注につなげるために工夫すべきポイントがいくつかあるので紹介します。
そもそも、いくら経歴を重視してくれたとしても、ライティング未経験のランサーにいきなり発注するのはクライアントさん側も不安なはずです。
案件相談をいただいた後のやりとりでは、そういうクライアントさん側の不安をできる限り取り除いてあげる工夫をするべきだと思います。
私の場合は、会社員時代に担当していたライティング発注業務の経験を生かし、そのときに実際「このライターさんは信頼できそうだな」と感じたメールの文面を真似しました。
具体的には、以下のポイントを押さえるようにしています。
- (直接関連する実績がなくても)何らかの仕事の実績を提示する
- 対応可能なスケジュールを提示する
- クライアント側の懸念点になりそうなことは先に伝えておく
- やる気をシンプルに織り交ぜる
- できるだけ簡潔にし、長文にしない
- できるだけ早く返信する
ちなみに、フィリピン留学の案件相談をいただいたときは下記のような返信をしました。
この度はご連絡をいただき誠にありがとうございます。
フィリピン留学関連のライティングについて、大変興味があります。
以下、私のステータスを記載しますので、ご検討いただけますと幸いです。
<フィリピン留学経歴>
時期:2016年3月〜7月の4カ月間(うち後半2カ月はインターン)
都市:ドゥマゲテ(ネグロス島)
<スケジュール>
ご相談いただいている○月から○月でしたら、週2~3本程度担当できます。
<納品>
WordPressでの納品が可能です。
<ライティング実績>
※ランサーズ上ではまだライティングの実績がございません。
※SEO対策を踏まえた執筆経験もないのですが、実績なしでもお許しいただけるようであれば、これから学んで実践していく心意気はあります。
あまり参考にならないかもしれず恐縮ですが、以下に私のライティング経験を記載しますので、ご検討ください。
***
■2005~2016年(株式会社○○○○正社員勤務時)のライティング案件
・株式会社○○広報誌「XXXXX」
医療・介護事業取材記事作成
・○○グループ社内報「XXXXX」
社員インタビュー記事作成
・○○大学広報誌「XXXXX」
研究室・学生取材記事作成
他
■2016年5月〜7月 フィリピン英語学校Facebook記事の作成
https:XXXXXXXXXXXX
https:XXXXXXXXXXXX
■2015年〜現在 個人ブログ
https:XXXXXXXXXXXX
***
以上、ご検討どうぞよろしくお願いいたします。
こういったポイントはライティング案件にかかわらず、全案件で押さえるようにしています。
細かいところではありますが、これをやるかやらないかで、クライアント側のランサーに対する心象は大きく変わってくると思います。
最後に:とはいえ提案はもっと大事
以上、私がライティング未経験・提案ゼロで案件を獲得した方法を紹介しました。
とはいえ、私がランサーズで獲得した全案件の中で考えると、これはかなりレアな受注パターンです。
私がランサーズでメインで登録しているデザインカテゴリーでは、クライアントさんから問い合わせをいただくまでにそれなりの数の提案をしました。
最初は全然受注できなくて何度も心が折れましたが、それでも愚直にチャレンジし続けて、やっと依頼をいただけるようになりました。
ランサーズで一定額を稼ごうと思ったら、やっぱり提案をはじめとする営業活動はものすごく重要です。
提案を頑張りつつ、経歴重視のラッキー受注も狙うというのが効率的ではないかと思います。
なんにせよ、ランサーズのようなクラウドソーシングサービスが存在して、実績ゼロ・人脈ゼロでも副業やフリーランスで稼ぐチャンスがあるなんて、本当にありがたい仕組み、素晴らしい時代だと思います。
システムと時代に感謝しながら、これからもコツコツ頑張っていきます。
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