動画編集 独学 youtube

独学で動画編集するならYoutubeよりテレビを真似た方がいいと思う理由

フリーランスで動画編集やデザイン・ライティングを請け負っています、フィリピン在住のchieです。

スマホ1台で動画がつくれてしまう全人クリエイター時代の今、趣味や仕事で動画編集にチャレンジする人も多いと思います。

私自身、知識ゼロ・スキルゼロ・経験ゼロの状態から動画編集を始めました。
素人なりに色々と試行錯誤していくうちに、なんとかお仕事として継続発注をいただけるようになりました。

未経験・ノースキルから動画編集で稼ぐ方法(初心者OK)

そんな試行錯誤の過程で、私なりに見つけた「動画編集のコツ」が幾つかあります。
今回はその中から、動画編集の参考素材はyoutubeよりもテレビ番組の方が良いと思った理由を紹介したいと思います。

特に、動画編集に挑戦してみたいけど何を参考にしていいのかわからないという初心者の方は、もしかしたらこの記事に何かしら手助けになることがあるかもしれません。
是非読んでいってください^^

初心者はとにもかくにもまず模倣から

初心者が動画編集を始めるにあたってまず大事なのが、最適な参考素材を見つけることだと私は思います。

自分が初心者だったからこそわかるんですが、動画編集って具体的な仕上がりのイメージがないと何をどうしていいか見当もつかないんですよね。

仮に「テロップを入れたい」とだけ決めていたとしても、

  • 動画のどのタイミングで
  • どんなデザインで
  • どんなエフェクトで

入れるかまでを考えないといけない。
特にデザインとエフェクトが初心者にとって一番イメージしづらいところじゃないかと思います。

そこで必要なのが参考素材となる既存の動画です。
世の中の素敵な動画やジャンルの近い動画の編集方法を参考にすることで、ようやく自分のつくりたい動画の具体的な編集方針が見えてきます。

ところで昨今は何かと「パクリ」で断じがちな世の中ですが、既存作品の丸パクリは論外として、先人のノウハウや知見を学んで活用することはどの分野においても重要です。
むしろ完全オリジナルに思えるアイデアでも、今まで見聞きしてきた物事が無意識に反映されている場合がほとんどのはず。

本当の意味でのオリジナルスタイルを確立するためにも、まずは模倣を繰り返して知識と技術を磨かなければ始まりません。

Youtube動画を参考にすることのデメリット

派遣のデメリット

私が動画編集を始めたとき、最も参考にしていたのが有名Youtuberたちのチャンネル動画でした。
私が制作する動画もYoutubeチャンネルで配信する計画だったので、同じ土俵の成功事例を参考にするのが最適解だと考えたからです。

この方法は部分的には成功でした。
具体的には、

  • 動画の長さや配信頻度
  • サムネイルの見せ方
  • 概要分の記載方法
  • カードの導入具合
  • チャンネル登録の促し方

など、Youtubeというメディアならではのノウハウについては、先人Youtuberたちのチャンネル動画が最も参考になりました。

一方で動画編集については、以下のような感想を持つこともありました。

  • 画面デザインがなんだか見づらい
  • シーンの切り替えに無理矢理感がある
  • 細かい部分に雑さが目立つ
  • テレビ番組に比べて素人感が強い

先に言っておくと、これらはYoutubeチャンネルにおいては決してマイナスポイントではないと思います。
Youtubeチャンネルはテレビよりも、その情報を求めている視聴者のみが見る性質が強いメディアだからです。

その上では編集の基本的なクオリティはテレビ番組ほど重要ではなく、扱うテーマとその情報の見せ方こそが最重要。
ニーズにあってさえいれば、ノー編集でただひたすら話しているだけの動画でも全く問題ないわけです。
もちろん、逆に編集のハイクオリティさが武器になるテーマもあると思います。

チャンネル登録者数60万人超えの堀江貴文さんの解説系動画もまさに「ほぼノー編集型」ですね。
(ちなみに偶然ですがこの動画では動画編集や在宅ワークについても解説されています)

でも、だからといって初心者が最初からYoutube動画だけを参考にするのはもったいないと思うんです。
なぜなら、よりクオリティの高い編集スキルを学べるテレビが無料でいくらでも観れるから。

最初から低いクオリティの編集ばかり模倣すると、自分のスキルの幅も狭まってしまいます。
それよりは、クオリティの高い編集を知った上で目的に合わせて適宜スキルを使い分けられた方が、長い目で見たときに活用しやすいはずです。

逆に、編集イメージが固まってそれを具体的に実現する方法を知りたい段階になったら、Youtubeのハウツー動画が参考になります。
「TVで参考イメージを探す」→「Youtubeで実現方法を探す」という流れです。

模倣するならテレビ番組をおすすめしたい理由

動画編集 独学 youtube

1.半世紀以上積み重ねられてきたノウハウがある

私は多くの物事には最適解までの一定のパターンが存在すると考えています。

例えば、会計処理を円滑に行うための簿記のルール、フグの毒を効率的かつ確実に取り除くための下拵えの手順、富士山に安全かつ最速で登頂するためのルートなど。
これらのパターンは先人たちの経験・創意工夫に基づいて一定化された知的財産・ノウハウです。

テレビ番組も同じように、その誕生から半世紀以上をかけて編集の知見が積み重ねられ、現在は様々な一定パターンがノウハウとして運用されているはずです。
テロップの種類とその画面上の位置、聞きやすいナレーションやBGMとそのボリューム、ワイプの入れ方・切り替え方など、参考になるノウハウの宝庫です。

もちろん、Youtubeにも独自の歴史がありますが、最初に書いた通り現代は全人クリエイター時代。
スキルの習得具合も個人によってさまざまで、ほぼ無限に多様化しています。

一方でテレビ番組は、番組制作会社のもとクオリティの一定化を前提につくられてきました。
ノウハウは制作会社内で共有・引き継ぎ・チェックされていて、Youtubeほどのバラツキはありません。

2.編集スタイルが日本人に深く浸透している

YoutubeやAbemaTV、Amazon Primeなど動画配信サービスが破竹の勢いで浸透し、「テレビはオワコン」と言われ始めて久しいですが、それでも実態としてテレビはいまだ最も影響力の強い動画メディアです。

インプレス総合研究所による「動画配信ビジネス調査報告書2019」では、よく視聴する映像・動画の種類は「リアルタイムのテレビ番組」が68.3%で最も高く、「録画したテレビ番組」が55. 1%で後に続きます。

Youtubeなどの「動画共有サービス」は37.6%で三番手です。
年代別データでも、最も数値が高いのは全年代「リアルタイムのテレビ番組」となっています。

この順位は将来的に変わる可能性がありますが、少なくとも現段階では、最も多く見られている動画メディアはテレビ番組ということになります。
最も多く見られているということは、そのスタイルも最も広く深く親しまれているということ。

日本人が慣れ親しんでるテレビの編集スタイルを真似ることによって、自分の動画もより大衆的で見やすいものに仕上げられるというわけです。

3.あらゆるジャンルのハイクオリティ動画が見つかる

動画のテーマはほぼ無限に存在します。

有名Youtuberのようなネタ系・レビュー系や、インタビュー、食レポ、ミュージックビデオ、ドキュメンタリー。
流行りものだとVLOGやAMSR等々。

で、Youtube上にも各ジャンルの素敵な動画はたくさん見つかるんですが、先にも書いたようにやはりクオリティの差が激しいし、方向性もバラバラすぎて参考素材が見つけづらい。

その点テレビ番組だと、一つのジャンルに対し複数の番組がすぐ見つかるし、方向性の違いも明確で参考素材が選びやすいです。
例えばドキュメンタリー動画の参考を見つけるなら

  • バラエティ系 → モニタリング
  • おしゃれ系 → テラスハウス
  • 真面目系 → プロジェクトX

トラベル動画だったら

  • バラエティ系 → 世界さまぁ〜リゾート
  • おしゃれ系 → アナザースカイ
  • ほのぼの系 → 世界ふれあい街歩き

などなど。

本当に、あらゆるジャンル・方向性においてテレビは素材の宝庫だと思います。
しかもテレビ番組の場合、映画やドラマほど特別な技術は使われていないので、編集方法を結構簡単に模倣できます。

もし好きなテレビ番組があるなら、それの真似から始めるのもモチベーションが上がっておすすめです。
テレビを普段見なくて番組を知らないという人は、動画編集の参考資料探しという目的で新たにテレビ番組を観てみるのもよいと思います。
NHKオンデマンドのお試しGYAO!などで見逃し配信を無料で観ることもできますしね!

最後に:本当に良い時代になりました

私は食い扶持を得ているという点でも動画編集が好きですし、何より「自分で番組をつくれる」というのが最高だなと感じています。
もともとテレビっ子で映像を見ることが大好きだったし、就活時代はテレビ制作会社にも応募したほどです(落ちましたが^^;)

制作会社に就職しない限り番組作りに携わるなんて不可能だと思っていたんですが、今やスマホ一台あれば自分のオリジナルチャンネルがつくれる時代になりました。
こんな時代が訪れるなんて想像もしませんでした。
この時代の利を活かさない手はないですよね。

これから動画編集にチャレンジする人に向けて、この記事が少しでも後押しになっていたら嬉しいです。
これだけ偉そうに書いてきてあれですが、私もまだまだビギナーなので、引き続き精進します!

関連コンテンツ