ブダペストの魅力

[ヨーロッパ旅行]行き先に迷うあなたにブダペストの魅力をごり押ししたい

ブダペストの魅力

私はずいぶん長いこと「ヨーロッパに行ってみたいなぁ」と思っていました。

絵本の中のような街並み。
オシャレなカフェやレストラン。
荘厳で歴史ある建築物。

「ヨーロッパに行けばきっと、テレビや映画で見るあの素敵な世界に入り込める」そう思うだけで最高にワクワクしました。
ヨーロッパという言葉の響きにただただ憧れていました。

でもヨーロッパと一言で括っても、結構たくさん国があるんですよね。
そもそもヨーロッパ地域について具体的な知識があったわけでもなく、なんとなくイメージで憧れていただけだったので、いざ行こうと思うと候補が多すぎて困ってしまいました。

結果として、仕事を辞めて行きたい国全部一気に行くという暴挙に出ました^^;
ヨーロッパは11カ国周遊しました。

ヨーロッパの国々はどこもイメージ通り最高でした!
でも、もし私が過去の自分に1箇所オススメできるとしたら、ダントツでオススメしたい街があります。

それがハンガリーのブダペストです。

というわけで今回は、過去の私のように「ヨーロッパを旅行したいけど行き先を迷っている」という人に向けて、ブダペストの魅力を一方的にごり押ししたいと思います。
行き先検討の参考にしてもらえたら嬉しいです!

<前提>世界的に定評あり!「ブダペストの過ごしやすさ」

「ハンガリーのブダペスト」と聞いても、どんな街かイメージが湧かない人も多いと思います。

でも実はブダペストは、世界的にはヨーロッパの中でも屈指の人気を誇る観光都市です。
「ヨーロッパで最も美しい街並み」との呼び声も高く、「The Pearl of the Danube(ドナウの真珠)」とも呼ばれています。

そんなブダペスト、観光資源だけでなく滞在しやすさ過ごしやすさの面でも評価が高いです。

様々な指標でその都市の過ごしやすさをランクづけしているサイト「nomadlist」では、ブダペストはほぼ常に上位10都市以内にランクインしています。
(2019年11月11日現在で世界3位、ヨーロッパ1位です)

ブダペストの魅力

物価、インターネットスピード、人の親切さなど多くの指標で高いポイントを獲得しています。

また、ブダペストは治安の良さにも定評があります。
滞在者の口コミをデータ化したサイト「NUMBEO」を見ても、「Crime rates(犯罪率)」が低く「Savety Level(治安レベル)」が高くなっていることがわかります。

ブダペストの魅力

ブダペストの魅力1:ほぼ街全体が世界遺産!街歩きが楽しすぎる

私が初めてブダペストを訪れたとき、街並みのあまりの美しさに圧倒されました。
ブダペストの中心地には普通のビルがあまりなくて、なんというか宮殿みたいな建物ばっかりなんです。

ブダペストの魅力
博物館でもなんでもない普通の建物なのに、入口にいちいちRPGのラスボス部屋のような装飾があったり。
ブダペストの魅力
どの建物にもクラリスが幽閉されていそうな塔があったり。
ブダペストの魅力
窓やバルコニーには大体何かがいるし。

大袈裟に言ってるわけじゃないです!
本当にこんな感じです。

それもそのはず、ブダペストは中央に流れるドナウ川を挟んで「ブダ地区」と「ペスト地区」に分かれていて、その両地区の広い範囲にまたがってまるっと世界文化遺産に登録されています。
街並みの素晴らしさはまさに折り紙付きといえます。

ブダペストの魅力2:日本人にはまだマイナー。そこがまた良い!

海外旅行では、せっかく異世界感を味わいたくて海外に来たのに、意外と現地に日本人が多くていまいち気分に浸れなかったなんてこともよくあります。

その点でブダペストは、日本人の間ではまだまだ未発掘感があります。
それこそパリ、ローマ、ロンドン等と比べたら圧倒的にマイナーではないでしょうか。

中国や韓国等からのアジア人観光客はそこそこいますが、それも他の人気都市と比べるとまだ少ない印象です。
にもかかわらず雰囲気はまさにヨーロッパど真ん中。

自分だけの「穴場」を見つけたようなお得な気分になれます^^(図々しいですが、、、)

ブダペストの魅力3:ヨーロッパなのに物価が安い

ブダペストで一番驚いたのが、ヨーロッパらしからぬ物価の安さです。
ヨーロッパ1と言われる豪華絢爛な街並みなのに、物価は安いなんて夢のようです。

ちなみに私は約3年前、ブダペストに10日間ほど滞在しましたが、本当にお金が減らなくて驚きました。
当時の日記を読むと「¥3,000あれば一週間自炊で食いつなげる」と書いています。

2019年時点での現地の物価はこちらのブログ「ELUTAS × DENMARK」にわかりやすく記載されていました。
引用させていただくとこんな感じ。

カフェでカプチーノ1杯:250〜300円
レストランで1皿:500〜600円
交通機関の1日乗車券:640円
コーラ500ml:85円
パン1個:17円
米1kg:108円
ぶどう500g:271円

いやもう本当に、ヨーロッパの国の首都とは思えない衝撃的な安さです。

ちなみに外国人がアパート一部屋借りる時は月¥60,000〜¥70,000くらいが相場のようです。
これまた安い。

Airbnbを見ても1泊¥1,000台から個室が豊富に見つかりますね。
旅行はもちろん、ノマドワーカーなどの短期滞在にもかなりおすすめです。

ちなみに高級珍味でお馴染みのフォアグラも、ここブダペストなら圧倒的安さで堪能できます。

同じ宿の人たちが買ってきたフォアグラを私含め5人でシェアさせてもらったときは、全員が「もう一生食べなくていい」と思うくらい食べまくって一人¥335(サラダとご飯付き)でした。
もはや高級食材ならぬ庶民食材です。

(後ほどフォアグラ料理のおすすめレストランも紹介します)

ブダペストの魅力4:英語が通じやすい上に日本人観光客に優しい

ヨーロッパの観光地であればどこもある程度英語が通じますが、ブダペストは東欧の都市にもかかわらず特に英語が通じやすいと感じました。
私が訪れたカフェ・レストラン・ショップその他観光スポットでは、どのスタッフさんも流暢に英語を話していました。

そして、道を案内してくれたり写真を撮ってくれた一般人の人たちも、英語がとても流暢に感じました。(たまたまだった可能性もありますが…)
ヨーロッパ圏では英語が通じにくい地域も多い中で、これだけ英語が通じるのはかなり安心感があります。

さらに滞在した10日間のなかで、なんと日本語を話すハンガリー人にも3人出会いました。
なかには、こちらが日本人だと知るととても親切にしてくれて、日本の文化(アニメ、茶道や武道)に興味があると話してくれた人もいました。

もちろん人にもよると思いますが、ブダペストは私がヨーロッパで訪れた中では一番親日の雰囲気を感じた都市でした。

ブダペストの魅力5:日本人に嬉しすぎる「温泉都市」

海外旅行中に恋しくなるものの一つがお風呂です。
日本ほど湯船文化を持つ国は他ないんじゃないかと思うくらい、海外では高級ホテルに泊まらない限りなかなかお湯に浸かれません。

ところがここハンガリーは世界有数の温泉大国
ブダペストには観光客も利用できる大衆浴場が複数あるので、「湯船恋しい問題」が解消できるんです。
これは本当にありがたい!

ブダペストの魅力
もっとも有名なのがこちらのセーチェニ温泉。
地元の人たちが入浴しながらチェスを楽しんでいたりもして、のどかな雰囲気です。

個人的に最高だった観光スポットリスト

ここからは、私がブダペストで実際に行って最高だったおすすめ観光スポットを紹介します。

<カフェ>アレクサンドラ・ブックカフェ

ブダペストの魅力

まさに宮殿のような豪華絢爛なカフェです。
ドレスコードでもあるんじゃないかとソワソワしますが、誰でも普通に入ってお茶してOK。
値段もそこまで高くない。
1階の本屋さんも素敵。
アンドラーシ通りを通る時ぜひ入ってみてほしいです。

<クルーズ>ドナウ川ナイトクルーズ

ブダペストの魅力

「ドナウの真珠」と称されるブダペストの夜景をクルーズで優雅に堪能できます。
ドナウ川の上から、両端のブダ地区とペスト地区を見渡せる最高に贅沢な時間です。

ブダペストの魅力

ブダペストの魅力
ブダペストの黄金色の夜景は息をのむ美しさでした。

VELTRAで予約できるプランだと1ドリンク付きで20ユーロからと、お値段もお手頃です。
もちろん現地で直接チケット購入もできます。

<フォアグラ>Comme Chez Soi

ブダペストの魅力

レストランでフォアグラを食べたい時におすすめなのがこちらの「Comme Chez Soi」です。
異常にサービスが良く、私が友達と二人で行った時はグヤーシュとフォアグラだけオーダーしたにもかかわらず、なぜかサービスでトカイワイン、カプレーゼ、シャーベットとチョコレートまで出してくれました。
さらにフォアグラはおしゃれに盛り付けられた一皿にプラスして、フライパンいっぱいに焼かれたフォアグラが「これ全部食べていいよ」と言って出されました。
パンもおかわり自由。味ももちろん美味しいです!
もはやただの神レストランです。

ブダペストの魅力
フォアグラとりんごのソテー
ブダペストの魅力
まさかのフライパンいっぱいのフォアグラ

<博物館>国立民族博物館/音楽史博物館

国立民族博物館

ブダペストの魅力

これはブダペストに限らずヨーロッパの博物館あるあるかもですが、博物館というより「宮殿」でした。
しかも異常に空いていて、めちゃくちゃ広いのに滅多に人と出会いませんでした。マイナーなのかたまたまなのか。
マジャール人の文化が知れる数々の展示品も面白いし、宮殿ダンジョンを一人で探検しているような気分が味わえる点でもおすすめです。

音楽史博物館

ブダペストの魅力

クラシック音楽の聖地でもあるハンガリーが輩出した、リスト、バルトーク、コダーイなどの縁の品や伝統楽器が展示されています。
日によるかもしれないけどかなり空いていてじっくりゆったり堪能できます。クラシック好きに特におすすめ。
私が行ったときはスタッフのおばあちゃんが展示品のクラビコードをちょっと弾かせてくれた上、受付スタッフさんが「今夜ここである室内楽コンサートに来ませんか?」と誘ってくれて、博物館のチケット(3年前当時¥218)だけでコンサートまで聴かせてもらいました。

ブダペストの魅力
「バルトークホール」というとても雰囲気のあるホールで、クラリネット、フルート、ファゴット、チェンバロによるバロック音楽のコンサートでした。
たった¥218で最高に贅沢な経験をさせてもらいました。

<建物>リスト・フェレンツ音楽院

ブダペストの魅力

ブダペストにはオペラ座、聖イシュトバーン教会、国会議事堂など素晴らしい建築物がたくさんありますが、私が一番感銘を受けたのがリスト・フェレンツ音楽院です。
建物全体が宝石箱のように輝いていて、その存在がまさに芸術品でした。
コンサートを聴きに行くのもいいですし、建物だけ見学させてもらうのもすごく楽しいと思います。
ブダペストのクラシックコンサートは日本よりもカジュアルでとても親しみやすい雰囲気です。

<温泉>キラーイ温泉

ブダペストの魅力
キラーイ温泉公式ウェブサイトより

ブダペストがオスマン帝国に支配されていた時代につくられたトルコ式の公衆浴場です。
雰囲気がエキゾチックでタイムスリップ感満載です。
硫黄の匂いがするぬるぬるのお湯でまさに温泉を堪能できます。
日本人好みの熱めのお湯(40度くらい)もありました。

<アトラクション>王宮地下迷宮

ブダペストの魅力

王宮の丘エリアの地下に複雑に広がっている天然洞窟が迷宮アトラクションとして開放されています。
歴史上は監獄とかシェルターとかワイン倉庫に使われてきたそうですが、今はB級ホラー施設って感じです。
お化け屋敷ではありませんが、真っ暗な上、展示されている人形とかはなかなかグロテスクで、BGMもおどろおどろしいので一人で行くと怖いかもしれません。
RPGの洞窟に迷い込んだような気分が味わえて楽しかったです。

<夜景>王宮の丘/ゲッレールトの丘

ブダペストの魅力

先に紹介したドナウ川クルーズからの夜景も綺麗ですが、王宮の丘とゲッレールトの丘からの夜景も最高です。
ブダペストに行くなら是非この2箇所からの夜景も堪能してほしい!

ブダペストの魅力
王宮の丘から見た鎖橋
ブダペストの魅力
ゲッレールトの丘は夕方の景色もめちゃくちゃ素敵でした。

<ショートトリップ>センテンドレ

ブダペストの魅力

絵本の世界のような可愛い街を歩くなら、ブダペストから電車で40分のセンテンドレという街がおすすめです。
めちゃくちゃ可愛いです。間違いなくテンション上がると思います。
完全にジブリの世界でした。

ブダペストの魅力

ブダペストの魅力

ブダペストの魅力

最後に:旅人界で語り継がれる居心地抜群の日本人宿もおすすめ!

実はブダペストには日本人の旅人からこよなく愛され続けている名宿があります。
それが日本人宿「アンダンテホステル」です。

ブタペストの中心地で立地が最高、掃除が行き届いていて清潔、本・漫画・DVDがたくさんある、すぐ近くに日本食レストランまであるetc.
もう居心地が良すぎて、みんな何かに取り憑かれたかのように延泊していきます。

私がブダペストを訪れた時に利用したのもこちらの宿で、ドミトリーに1泊10ユーロ(連泊割引適用)で10日間滞在しました。
もともと5日の予定だったのに5日も延長してしまいました。それくらい最高の宿です。

ゲストハウスは宿泊費を抑えられるのもメリットですが、個人的にはいろんな人と出会えるのが一番の魅力だと思います。
私が滞在した時も、同じように世界各地を周っている人や、ポーカーで生計を立てるプロギャンブラー、ブダペストの大学に留学中の学生、ピアノコンクールに出場中のピアニストなど様々な人と話す機会があり、とても刺激的でした。

海外の地でバックグラウンドの異なる人と出会うのは本当に楽しいです。
その経験がまた、ブダペストという街への印象をさらによくさせているのかもしれません^^

関連コンテンツ