「ヨーロッパの小さな村を歩きたい」
「中世にタイムスリップしてみたい」
「ドラクエのような世界を味わってみたい」
こんな夢を持ってヨーロッパに旅行される方。
一つ、間違いない村をお教えしましょう。
アルバラシンです。
ぜひスペインの小さな村、アルバラシンへ行ってみてください!
というわけで今回は、このアルバラシンという村の魅力を暑苦しく語ります。
なので満足いただける自信がありますよ!
アルバラシンとは?
アルバラシン(Albarracin)は、スペインのアラゴン州テルエル県にある人口1,000人ほどの小さな村です。
かつて城塞都市だった標高1,200mのこの地には、中世から続くバラ色の伝統建築が断崖の上に聳え立ち、「天空の鷹の巣」「薔薇色の村」などの異名を持っています。
2005年には「スペインで最も美しい村」にも選出されました。
まず名前がかっこいいですよね、アルバラシン。
RPGだったら勇者の名前です。
そして異名もかっこいい。
天空の鷹の巣、薔薇色の村。
すでにファンタジー感満載です。
スペインでは絶景村として有名ですが、日本ではマイナーで、訪れる日本人もごくわずか。
それがまたいい。
アルバラシンの魅力①:村が絶景すぎる
ではその魅力を一つ一つ掘っていきましょう。
早速申し訳ありませんが、アルバラシンに来たときの私の日記を読んでやってください。
旅行本のキャッチコピーによく出てくる「まるで中世から時が止まっているかのような」「タイムスリップしたかのような」といった気分は、今まで何度も味わってきた。
でもこのアルバラシンという村は、時間軸だけの問題じゃないのだ。「世界」そのものが違う。
言うなれば、「まるでパラレルワールドに来たかのような」気分を味わってしまった。
こんなことを思っちゃうくらい、とにかく村が絶景尽くしです。
どこを切り取っても絵葉書の世界。
まず街の全景がこちら。
そして街の中がこちら。
完全にドラクエの世界です。
店はよろず屋、ホテルは宿屋にしか見えません。
アルバラシンの魅力②:夜景も絶景すぎる
アルバラシンは日中の美しさもさることながら、夜も素晴らしいです。
夜の全景がこちら。
もはや魔法の力で光っているとしか思えません。
そして街の中がこちら。
RPGでよく「宿に泊まると夜中に主人公だけ目が覚めてイベント発生→外に出て街を歩く」という流れがありますが、まさにあの感じが味わえます。
アルバラシンの魅力③:城壁登り放題
アルバラシンの村は、10世紀初頭から何世紀にも渡ってつくられたという城塞跡に囲まれています。
この城壁がものすごくかっこいいんですが、恐ろしいことに手すりやガードが一切なく、誰でもいつでも登り放題です。
さすが何かとゆるいスペイン。日本では考えられません。
ちなみに、私は怖くて登れませんでした^^;
スペイン人の観光客たちはガンガン登っていました。なんなら城壁の上を走ってました。
アルバラシンの魅力④:人が少ない
時期にもよると思いますが、写真を見ておわかりいただける通り、人が全然いません。
そもそも村民が少ないことと、やや辺鄙なところにあるので観光客も少ないためです。
観光地あるあるとして、せっかく景観が素敵でも人が多すぎて気分が台無しということが多いですが、ここアルバラシンではその心配は全くありません。
好きなだけ異世界気分に浸れます。
アルバラシンの魅力⑤:宿泊費が安い
まずスペイン自体、ヨーロッパの中では比較的物価が安めでお財布に優しい国です。
私が訪れたのは11月半ばの晩秋で、シングル1泊の最安値が30ユーロとかなりお手頃価格でした。
泊まったホテルはこちらの「Hotel Meson del Gallo」です。
30ユーロでこんなに素敵なお部屋に泊まれてしまいます。
バス停のすぐ横、窓からはアルバラシンの街並み、WIFIサクサク、1階に美味しいレストラン有りと、控えめに言っても居心地最高のホテルでした。
スタッフもとても親切で、英語は通じませんが身振り手振りで一生懸命コミュニケーションを取ってくれます。
agodaで検索すると、他にも同価格帯で泊まれる素敵なホテルが結構ありますね。
スペインは内装もオシャレでほんと素晴らしいです。
アルバラシンの魅力⑥:猫がかわいい
アルバラシンは猫村です。
猫がやけにたくさんいました。
猫好きにはたまらないと思います。
アルバラシンの行き方(2019年最新)
アルバラシンはやや辺鄙なところにありますが、近隣都市のテルエルまで来さえすれば結構サクッと辿り着けます。
以下、マドリードからの代表的な旅程を紹介します。
9:30 | Madrid Atocha駅にてAVE#3093に乗車 |
10:45 | Zaragoza-Delicias駅で下車(乗り換え待ち35分) |
11:20 | Zaragoza-Delicias駅にてMedia Distancia#18523に乗車 |
13:44 | Teruel駅下車 |
Teruel駅からLa Estación(バスターミナル)まで徒歩15分 | |
14:10 | La EstaciónからAlbarracin行きバス(Navarro社)に乗車 |
14:55 | Albarracin到着 |
マドリードからテルエルまでの鉄道チケットは駅の窓口か、↓こちらのサイトで購入できます。(75.9ユーロ)
LOCO2
テルエルからアルバラシンへのバスチケットは、バスに乗るときにドライバーから直接購入します。(3.8ユーロ)
※バスの時間は変更が多いのでこちらのサイトで確認してください。
ちなみにテルエルーアルバラシンのバスは1日1本で、往路は平日14:10発(土は13:10)、復路は8:55発(月〜土)のみです。
(2019年6月現在の情報)
バスの場合はアルバラシンに1泊必須になりますが、タクシーで日帰りもできます。(片道50ユーロ程度)
なんなら1泊といわず2泊3泊!
帰りのバスは、来た時に降りた場所と同じところから出ていますが、一度目の前を通り過ぎてしまうのでちょっと慌てます。
ドライバーさんが「すぐ戻ってくるよー!」みたいな動作をしてくれるので、安心してのんびり待ってください。
その他基本情報
小さな村ですがレストランがたくさんあるので飢えることはありません。
崖側と反対方向に行くと小さなスーパー(↓)もあります。
村は1日で散策できるサイズですが、周りに川沿いのトレッキングコースや洞窟などもあり、数日滞在しても暇せず過ごせます。
日帰りする場合は、日が長い夏の方が時間があってよいかもしれません。
最後に:もう一回行きたいアルバラシン
アルバラシンのことを書いていたら、また行きたくなってしまいました。
今でも写真を見返しながら「あの時間は夢だったんじゃないか」と思ったりします。
それくらい異世界の、素晴らしい村でした。
ぜひ実際にその目で確かめてみてください!
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