フィリピンに住みながらフリーランスとして日本からリモートワークを請け負って生活しています、chieです。
フィリピンでよく「仕事はどうしてるんですか?」と聞かれるんですが、「フリーランスでリモートワークしています」と言うと、結構ポカンとされます。
自分でも言いながら「私って怪しいヤツだな」と感じます^^;
ただ、下のツイートにも書いた通り、私の働き方は方法だけ見ればかなりシンプルで実現性が高いものです。
今もたまに「働かずに長く海外にいられるなんて資産家なの?」と誤解される。
会社に属してないだけで一応働いている。
で、日本で何も所有せず何にも属さず税金を抜き、海外に観光ビザで滞在しながら日本から月10万くらい受注できれば誰でも実現できる。
当事者の現実は他者のイメージよりしょぼい。— chie2323@フィリピン在住フリーランス (@chie23232) August 21, 2019
そこで今回は、私の怪しさを払拭する願いも込めて(笑)、海外在住フリーランスになる方法を私自身をケーススタディとして解説してみたいと思います。
海外で生きていく方法を探している方はもちろん、それ以外の方にも「へぇ〜こんな生き方もあるんだな」という感じで読んでもらえたら嬉しいです。
海外在住フリーランスになる手順1:個人でリモートで稼げる方法を探す
まずはじめに、海外でもフリーランスとしてリモートで請け負える仕事で、自分ができそうなものを見つけます。
私が周りでよく聞くのは
- ライティング
- プログラミング
- デザイン
- イラスト制作
- 動画制作
の5つです。
また、「請け負い」でなくても個人で稼ぐ方法もあります。
例えば
- トレード(投資)
- ブログ
- アフィリエイト
- Youtube
など。
変わり玉としてはギャンブル(プロポーカープレイヤーなど)やバスキング(路上パフォーマー)なんかもありますね。
私がこの中から最初に選んだのはデザインでした。
デザインのスキルはありませんでしたが、もともと11年間デザイン会社で働いていたので、ノウハウは知っていたからです。
私のデザイン仕事の事例紹介はこちら
また、出国してからは動画制作とライティングも始めました。
私の動画制作の事例紹介はこちら
さらに現在は請け負い以外の収入源として「ブログ」と「アフィリエイト」にも挑戦中です。
今まさに読んでいただいているこのブログですね^^
海外在住フリーランスになる手順2:実際にやってみる
ここまで読んでいただいて、「自分にはスキルがないからどの仕事もできそうにないな」と思う人もいると思います。
でもそれが、意外とできてしまうんですよね、不思議なことに。
私の場合で解説します。
- デザイン
デザイン会社で働くなかで、スキルは独学で習得可能な程度にノウハウを学ぶことができた。 - 動画編集
デザインソフトが使えるようになったので、動画編集ソフトも勉強すれば使えるようになる気がした。やってみたら実際独学で習得できた。 - ライティング
デザイン会社で働くなかで、ライティングのノウハウも多少学ぶことができた。偶然依頼を受け、未経験だが引き受けてみたら意外とできた。
この私の事例から考えると、ノースキルの場合は以下の方法が有効なのかなと思います。
1.会社で働きながらスキルを身につける
「給料をもらうため」というより「スキルを身につけるため」に会社で働くという方法です。
デザインならデザイン会社、動画制作なら映像制作会社とかですね。
会社にもよると思いますが、専門職として雇用されなくてもOKだと思います。
アルバイトとかでもスキルやノウハウは学べる気がします。
私自身、デザイナーではなくディレクターとしてデザイン会社で働いていましたが、デザインのノウハウや業界知識は十分学ぶことができました。
会社で働いてみて、もしそれで足りなそうだったら、専門学校に通ったり独学で勉強するのもありだと思います。
ただ、個人的には仕事でやるのが一番緊張感があって早く身に付くと思います。
2.実際に請け負ってみる
ちょっど度胸がいるかもですが、いきなり仕事として請け負ってみるのもおすすめです。
最も緊張感があり、必死に勉強するので嫌でもスキルが身につきます。
実績やコネがなくても、クラウドソーシングサービスを使えば仕事として受注することができます。
方法はシンプルです。とにかくコンペに応募して応募して応募しまくること。
たとえ何度落ちようとも、採用されるまで決して諦めないこと。これが肝心です。
クラウドソーシングサービス「ランサーズ 」でデザイン仕事を受注し認定ランサーになるまでの流れはこちらの記事にまとめています。
同じくランサーズでライティングを受注するまでの流れはこちらの記事でどうぞ
個人で動画制作を受注するまでの流れはこちらの記事でどうぞ
デザインや動画制作に欠かせないAdobeCCを学生価格で契約する方法はこちらの記事で紹介しています。
海外在住フリーランスになる手順3:月10万稼ぐ目処が立つまで続ける
物価の安い国で生計が立つ最低収入ラインとして、月10万が目安という意見をよく聞きます。
私自身もフィリピンでの生活には月10万くらいが必要と感じています。
つまり、個人で月10万分仕事を請け負えるようになれば、海外在住フリーランスに挑戦可能ということです。
これは請け負い仕事以外でも同様ですね。
派遣社員として働きながら副業としてトライしていたこともあり、結構毎日ひーひー言ってた気がします。
でも海外に住むことに憧れていたので、その将来を実現することをモチベーションに頑張りました。
海外在住フリーランスになる手順4:住む国を決める
月10万稼げる目処がたったら、あとはもう楽しいだけの時間が待っています。
具体的に移住に向けて準備を進めていくのみです。
なんといってもまずは住む国です。
以下の点などと自分の収入を考慮して決める感じになります。
- 生活費
- ビザのルール
- インターネットスピード
東南アジアではタイが特に人気なイメージです。
定住せず、複数の国を移動し続けるのももちろんありです。
※ただし出費に移動費用を見積もっておく必要あり
ノマドワークがしやすい国のランキングを掲載しているウェブサイト「nomadlist」なんかを参考にしてもいいかもしれません。
私の場合は彼氏と一緒に住む目的もあったため、問答無用でフィリピンになりました。
フィリピンの場合は物価が安くビザラン(観光ビザの延長)もしやすいですが、インターネットスピードは遅いです。。
リモートワーカーにとってネットスピードはライフラインなので、ちょっとしんどい^^;
でももっと収入を上げて、ときどきは他の国にも滞在したいなぁと思っています。
2ヶ月間語学留学した韓国のソウルはめちゃくちゃノマドワークフレンドリーでした。
東南アジア諸国より物価は高いですが、短期滞在や収入に余裕がある人にはかなりおすすめ!
海外在住フリーランスになる手順5:持ち物を用意する
海外に移る上で、まず既に持っている持ち物を日本に残すものと海外に持っていくものに分ける必要があります。
その上で、海外生活に必要なものを調達します。
頻繁に移動する予定の人は、荷物はできるだけ少ない方が楽です。
LCCで機内持ち込み予定の人は、制限重量(20kgなことが多い)も気にする必要があります。
私は基本的に1箇所(フィリピン)に住んでいるので、荷物は結構多めに持ってきました。
移動が続く場合の持ち物はこちらの記事にまとめています。
海外在住フリーランスになる手順6:住民登録と年金を抜く
私はいったん支出を最小限に抑えたかったので、市役所で住民登録と年金を抜く手続きをしました。
住民登録は海外転出の手続きをすることによって抜くことになります。
これによって日本在住時に発生していた
- 国民年金
- 国民健康保険
- 住民税
の支払いがなくなります。
「こんなに税金払ってたのか」と、海外に出て改めて気づかされました。
デメリットとして、
- 将来受け取れる年金額が減る
- 日本の医療機関を利用した際に控除なしの全額支払いが必要になる(追って国民健康保険に加入することで返金可能)
が発生します。
海外在住者は、このデメリットを踏まえた上で住民登録と年金を抜くか抜かないかを検討する必要があります。
※海外転出をすると住民登録と国民健康保険は問答無用で抜けますが、国民年金は任意で継続加入できます。
私は国民年金については、いわゆる払い損になる可能性も踏まえ、基本的にあてにせずに生きていきたいと考えています。
(収入が増えたら、母国への貢献として支払えたらとも思いつつ。。)
健康保険については、海外で緊急に医療機関を利用する可能性を踏まえ、海外旅行保険付帯のクレジットカードを複数所持して、半年間は保険が適用されるようにしています。
そして日本国民が払わなければならない税金としてもう一つ、所得税があります。
年度末の確定申告でおなじみですね。
日本の税法では、日本国内に非居住者でかつ日本国内に事業所を持たない場合は納税義務が発生しないことになっています。
海外ノマドワーカーはこの場合に該当します。
ただし、どこにも定住していない=どこにも税を払わなくてよいとされているわけではなく、海外ノマドスタイルの納税についてはグレーゾーンになっているのが実態のようです。
意図せず脱税になってしまわないよう、日本に納税しておくのが無難かもしれません。
最後に:いきなりやるのが不安だったら短期でトライアルもあり!
以上、海外在住フリーランスになる方法と流れを解説しました!
手順としてはかなりシンプルだと思います。
「やる」だけなら貯金と収入が少なくても全然やれてしまいます。
難しい点としては、物理的な手順よりも精神面ではないかと思います。
会社に所属しない、日本で所得を持たない、海外で生活する…
日本でも働き方がどんどん多様になっているとはいえ、やはりまだまだ「社会のレールから外れる」感があります。
安定感も無いですし、大病も不安ですしね^^;
「日本で何も所有せず何にも属さず」は物理的には難しくないが心理的に難しい。
既に他者と将来的な利害関係を結んでいる場合も難しく、その難易度は概ね(リタイア後を別として)年齢と比例する。
日本から個人受注月10万の方は0からだと物理的に大変。
私は1年くらいかかったし今も安定には程遠い。— chie2323@フィリピン在住フリーランス (@chie23232) August 21, 2019
もし「海外フリーランスやってみたいけどいきなりは不安…」という人がいたら、2週間くらい会社にお休みをもらって、一度お試しでやってみるのもいいかもしれません。
私の場合も、フィリピン留学4ヶ月、海外一人旅5ヶ月の経験があったから決断できた気がします。
あと、職種や形態に贅沢を言わなければ、いざとなればまた日本に戻って派遣で働けばいいかと気楽に考えています。
もちろん、できればこのまま戻らず海外在住フリーランスとして収入アップしていきたいですけどね^^
引き続き頑張ります!
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